昨日、鳩山首相は衆院予算委員会で、デフレ脱却を日銀に期待したいという旨の発言をしました。政府は財政出動で需要を拡大させているので、日銀も協力的にという意味のようですが、ほぼゼロ金利の状態であるのに対し、日銀にどうやってこれ以上の協力をしろというのでしょうか。もしや、中国や米の金融引き締めを見て、日銀もそうするのかもしれないという恐怖に駆られたのでしょうか。

 そもそもこのデフレですが、日本はほぼ20年脱出出来ていないのです。それをばら撒きしか能のない民主党が日銀と協力したからといって、簡単に脱出出来るはずもないのです。特に最近の物価の下落はリーマンショックによって落ち込んだ景気と、過剰な生産能力が原因なのです。少なくともほぼゼロ金利状態の日銀に対し、期待したところでどうにもなりやしないのです。

 ただ、実は日銀も金利を上げたいと考えているとしたならば、もはや1000兆円にも迫ろうという国の借金が巨額の利払いを強いられる事となり、国家予算を自民党以上に国債に頼ろうとしている民主党に取っては致命傷になる事でしょう。日銀に期待という言葉の裏には、絶対に利上げはするなよという釘を刺す意味合いがあったとするならば、納得が行かなくもないです。

 そもそも人口は減って行く訳ですし、アジアで生産された安い物が流れ込んできてる経済下において、物価を上昇させるまともな手段は無いに等しいのです。活力ある国を作り上げ、少なくとも人口が増える様な政治をやらなくてはなりません。人口が減り続ける国で消費が伸びるなどという事はないのです。これは日銀に期待しても仕方がない事で、絶対に政治が主役なのです。

 まあ、ここまで来るとそれこそ出口など無いという状態であり、デフレを終らせるためには政府がどんどん借金をして、どんどんお金をばら撒けば、いずれ国債が暴落し、確実にインフレになることでしょう。ただし、そのインフレにはハイパーという形容詞が付きますけどね・・・。

 出来ればそれ以外の手段をと思うのですが、どう見ても今の政府にはそんな力はない様に思えてなりません。本当に何かが出来る政府であるという期待があったならば、株価はとっくに1万4000円とかになっているはずなのです。

 ちなみに、外国人がどんな風に今の政府を見ているか?おそらくですが、相当なめていると思います。これは、菅氏が財務大臣になった時に、為替は94~95円位が望ましいと発言し、為替が一気に円安に動いた瞬間が有った事を覚えていらっしゃる方も多いかと思うのですが、結局何の具体策も無く、最低な口先介入で終ったあの一件です。

 外国勢はこれを見てどう思ったか?「日本は口先だけだ!相場はこっちの思うがままだ!」と思ったに違いありません。今のままでは、間違い無く外資系の投資家は日本を食いものにしようとする事でしょう。出来もしない事を言うのは最低の所業ですからね・・・。

 そして、出来ない事を期待される日銀は最も気の毒かも知れません。幾ら期待されたところでデフレを回避する手段を日銀は持っていないのですから・・・。

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