財政再建は出来るのか?

 今、先進国が借金まみれになっているのですが、この二年間で日米欧で発行された国債の総額は、約900兆円という事です。二年間で900兆円もばら撒けば、それは景気は底を打つでしょう。打つのは当然であり、打たない訳がないのです。

 しかし、借金というものは読んで字の如しで、借りたお金でありまして、資本主義のルールに則って考えるならば、これは必ず返さなくてはならないお金のはずなのです。分かりやすいように借金先進国の日本にこれを当てはめてみましょう。

 日本はバブル崩壊から20年が経過するのですが、ダラダラと金利を下げたり、崩壊から10年も銀行を延命させたりと、あまりに無駄な時間とお金を使ってきたという背景もありますし、当時は今ほどにデリバティブ取引が盛んではなかったという背景もあるのですが、例え景気が回復する局面が有ったとしても、借金が減った事は一度もないのです。国債の発行額が前年よりも減った年はありましたが、あくまでも前年より減ったというだけなのです。リーマンショック前の米の過剰消費が生み出したバブルの最中でも無理だったのです。結果、この20年で日本の借金は900兆円を目前となり、税収減を考えるならば1000兆円もあっという間という状況になったのです。

 この二年間で日米欧の国債発行が900兆円を投入して、やっと景気が底を打ちましたし、これに加えて中国が無審査に近い状態で金をばら撒いておりますので、今度は中国が世界の物を買い漁るバブル国家になったのですが、この状態を民間が引き受けられる可能性はどれ程あるというのでしょうか?

 中国の友人は、借金をしてマンションを買って先日転売しましたが、その時の値段は買値の倍だったそうです。また、その友人たちの多くも不動産を売買しているそうで、話を聞いている限りは本当に奇妙な熱狂状態にあるように感じました。そうして出て来た利益で色々な買い物をしたりしているそうですが、そんな状態がいつまでも続くはずがないのは言うまでもないでしょう。必ずパンクする時が来るのです。

 ニュース等で最近の中国人の行動がよく取り上げられておりますが、本当に凄まじい勢いで買い物をしますし、本当にエネルギッシュにも思うのですが、これだけエネルギッシュに消費をしても、世界の景気は底を打つのがやっとなのですし、例え回復傾向にあるとしても、それはバブルに支えられた回復であるのです。

 日米欧の借金と、中国のバブルとで支えられた景気の行方は、一体どんな所へ行き着くというのでしょうか。だからこそ株価が低迷しているのだとは思いますが、ここでの対応を間違えば本当に痛い結果になりかねないと思います。ただ、やり方によってはチャンスにもなる場面になってきているようにも思います。

 最初に戻って財政再建は出来るのか?の答えですが、20年借金が増え続けた日本。その支えは国民の預貯金であった訳ですが、欧米ではそれ程預貯金があるわけではなく、基本的には国債の購入を他国にお願いしている状態です。金額的には日本の20年分の借金を2年ほどでしただけという感じで見ても良いかも知れませんが、性質が違う為に20年も持つわけがありません。

 また、どう考えても財政再建は無理ではないでしょうか?少なくとも税収が支出を上回らなければ借金は減らないのです。何をどうやろうとも財政再建は無理だと考えるべきで、償還が来た国債に対しては国債を発行して乗り切るしかないのです。これは、トランプのババ抜き状態であり、しかもそのババは日に日に増えている状態です。ババ二枚で捨てられるなら良いのですが、そうは行かない状態ですからね・・・。本当に恐ろしい事です。

 今は未だ何とかなっている状態にも見えますが、資本主義経済は完全に悲鳴を上げている状態であると認識すべきではないでしょうか。今までの常識など何も通用しない世界になっても、全然おかしくないというのが今の世界の状況である様に思います。

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