JALは本当に再建できるのか?

 昨日企業再生支援機構からの支援が決定し、同時に会社更生法の更生手続きの開始決定も受けたと発表したJALですが果たして本当に再建できるのでしょうか。まず、3年で黒字にという事ですが、出されてきた収益計画に大問題があります。そもそも潰れた会社でありますので、どう考えても潰れた会社に対する信用力は落ちる訳です。信用力の落ちた会社の売り上げが3年間伸び続け、2012年には09年に近い売り上げを達成するという無謀な売り上げ予測を信じられる訳がありませんし、そもそも営業利益が黒字化するのは年金の影響を除くという条件付きなのです。年金基金は継続するのに、どうして営業利益は年金の影響を除くなのでしょう。また、そもそも世界の航空業界は再編の時にあり、競争は激化しているのですし、世界の景気がここから回復して行くというシナリオを見ているとするならば、更に大甘な見通しという事になるでしょう。

 また、誰も口にしていないのですが、3年前にJALが公募増資した時の話ですが、その時は黒字という事でしたし、収益も増額予想にされていたのです。それがリーマンショックがあったとしても、2兆3000億円もの負債に転落すると言うのはどう考えてもおかしな話なのです。これは、公募増資をするための粉飾決算であったと考えるのが妥当であり、絶対に問題にして徹底的に追求する必要があるのです。民主党はこういうところでこそ活躍して欲しいものです。 → ranking

 それとMSCB的な優先株が発行されているのですが、こんな発行の仕方は潰れる様な会社がするものであり、公募増資をするような会社がやるようなものではありません。表向きはまともを装ってきておりましたが、内情は本当に酷い物だったのです。

 だからこそ私は自民党が5000億円の公金を注入するという発表を出した時から明確に反対意見を述べていたのです。大赤字で潰れそうな会社の社員の給料が、世界のどの同業他社よりも高い給料と年金をもらっているのです。そんなアホみたいな会社に公的を入れる等という話は有ってはならないのです。二言目には給料を下げれば手抜きが起きて事故に・・・という話になりますが、他社はもっと安い給料で頑張っているのです。 → ranking

 ここで最後にはっきりと申し上げさせて頂くならば、完全に時代遅れの厄介者に税金を投入する必要などない!世の中が必要としないから消えようとしているのだから、それは静かに幕を下ろさせるべきなのです。無理なものは無理!ここまで無茶をやりすぎたツケを国民に回すな!

 そして、このJALの状況は日本の縮図でもあると言えるでしょう。先日の日経新聞に載っていた記事では有りますが、日本もまたJALの様な状態であるのです。甘い計画と、借金依存症。もはや打つ手はないといった感じでありますが、全く打つ手がないわけでもないのです。 → ranking

 まず、最も簡単な方法は、再建を目指さずに完全に潰してしまう事です。借金がこれ以上増える事はありませんし、潰れてしまえばライバルだった他の航空会社の経営が上向き、新たな雇用も生まれます。高すぎた給料も妥当な値段に下げるのに労組と交渉する必要もありません。これが、最も単純で国民に迷惑をかけない解決策ですし、一般企業ならこうして整理されて行くのですがね・・・。

 しかし、国は更に9000億円もの負担をすると発表しておりますし、滅茶苦茶な再建計画を発表しておりますので、おそらくはこうしたお金は全て水の泡となることでしょう。半年か一年先にはもっとお金が必要だ・・・という話になってしまう可能性が高いでしょうね。本当に恐ろしい話でありますが、これがJALの現状であり、日本の未来でもあるという事でありましょう。 → ranking

 私たちに出来る事は、本当に国の事を考えてくれる独裁者の出現を待つ事位かもしれません。相当乱暴なやり方をせずにこの状況を打開するのは、もはや不可能の域かもしれないのですから・・・。

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