ディーラーてんてこ舞い

 昨日から東証で次期売買システムが稼動し始めたのですが、もはや人の対応出来る速度ではないようですし、今までディーラー達が使ってきた手法も封じられる事となったようです。

 今まで仕手筋が良く使ってきた手法に「見せ板」というものがあるのですが、これは売る気はないのに大量の売り板を出して売りを誘うとか、買う気はないのに大量の買い板を出して買いを煽ると言った物で、汚いやり方と言えばそれまでであり、それが出来なくなるのは良い事だと言っても悪くはないのですが、今までそうした手法を使って参加していた勢力が去って行くという現実もあるのです。 → ranking

 全てをクリーンにしていけば、それは確かに気持ちの良い世界になるかもしれません。しかし、そもそも政府がらみのインサイダー情報が溢れる世界でもあり、何からが悪で、何処からが善なのかが分からない世界なのです。健全化を目的に仕手筋が排除されてきた株式市場ですが、これで更にその健全化も進むという事でしょう。

 しかし、やり手のディーラーというのは、その様な見せ板をも計算に入れて売買しているわけで、時として現れる見せ板として出て来る大量注文は、デイトレードにはうってつけでもあったのです。それがなくなる可能性が高いのですから、今度はディーラーも排除されてしまう事になりかねないのです。これは、本当に正しい流れなのでしょうか? → ranking

 昨日の大発会に参加していた某ディーラーは、もはや人の頭脳では付いて行けないな・・・と言っておりましたし、そのめまぐるしい値動きは機械任せのシステムトレードしかない様な感覚を覚えました。中長期の投資なら何ら変化はないわけですが、回転売買に関しては本当に大きな影響があると言えそうです。

 10年以上前に取引所内で活動する場立ちを廃止し、完全にコンピューター化された東京株式市場ですが、ある意味NY証券取引所の様に場立ちが居た方が活気があるようにも見えますし、私は以前の証券取引所の方が好きだったのですが、今度は参加しているディーラーまでもが居なくなりそうで、本当に寂しい限りであります。 → ranking

 余談ではありますが、この次期売買システムの使用料は月額500万円程度らしいのです。各証券会社は、毎月それを東証に支払うそうなのですが、大手オンライン証券も顧客に月額5000円を求めていたりで対応している様ですが、中小の地場証券は日々の手数料収入もままならない状況に陥っている所が多く、おそらくはこの負担は無理だろうというところが多く見られます。

 という様な状況でありますので、今後益々証券界も苦しくなっていくでしょうし、中小はこれで退場を余儀なくされる所もあるかもしれません。元々東証が上場したら東証株を売却して廃業しようと目論んでいるところがある位でしたし、この新システムが止めを刺すケースが出てきてもおかしくはないという事が言えそうです。 → ranking

 一見すると便利になり、健全化も進みで良いことばかりの様にも見えるのですが、事はそれ程単純ではなさそうですし、悪影響の部分は後から出てきそうな感じがします。「清流に魚住まず」にならなければ良いのですが、それもまた時代の流れなのでしょうかね・・・。流れはもう少し観察しなくてはならない様ですが、次期売買システムはあまり良い事はなさそうな気がしてなりません。

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