赤字国債増発の是非

 大幅な税収減と、大幅な政策の拡大により、日本政府の予算は膨張し、国債発行額が税収を上回るという事態が50数年ぶりに起こるという事になりそうなのです。税収の落ち込みは鳩山政権のせいではありませんし、多くの国家事業も鳩山政権が作ったものではありませんので、全てを彼らのせいにしてしまうのは気の毒かとは思うのですが、それだけ大変な局面で政権を取りに来たのですから、それなりの働きを見せてもらわなくてはならないというのも事実です。自民党よりも自分たちの方が優れているというふれこみでありましたし、こんな状態に誰がした!などと言っている場合ではないのです。

 とりあえず、今は緊急事態でありますので、一時的に税収を上回る国債の発行という事になっても仕方がないとも言えるのですが、あくまでも一時的ならばという事であります。デフレで瀕死の日本経済を復活させるには根本的な構造改革が必要であり、お金をばら撒いたところでこの窮状を打破する事は出来ないのです。この予算を組んだところで、翌年も同じ様に税収を上回るような予算になれば、いくら国債を国内で95%を消化しているとは言え、どうにもならない事態に陥ってしまうのは明らかです。 → ranking

 現在、国の借金は864兆円と言われておりますが、このペースなら1000兆円に到達するのも時間の問題ですし、仮に長期金利が上昇して4%になったとします。年で40兆円もの利払いが発生する事になるわけで、税収が回復しないままでいると、もはや利払いすらも困難という事になるのです。これは本当に大変な問題であるのです。

 そして、実はこの95%を国内で消化しているという事が、良い事であると同時に酷い悪材料にもなっているのです。国内で消化しているのですから、その利払いで発生したお金も国内に回っているわけで、実はそれ程無駄になっていると言うわけではないのですが、例えば米の借金は誰が支えているかというと、中国と日本なのです。国内で消化している国と、他国に頼っている国の通貨を比べて、果たしてどちらが強いという事になるでしょうか?そうです。これが日本に取ってのある意味最悪の悪材料なのです。強い円は輸入物価を押し下げるので良いと言うのはナンセンスです。日本は輸出立国なのです! → ranking

 非常に残念な事ですが、世界は米の経済成長に頼り過ぎたのです。そして、その頼るべき米は倒れたのです。倒れそうとか、倒れるかもしれないではなく、倒れたのです。そして、そのダメージが一気に広がらないように、強力な麻酔と言うか、もはや麻薬ですね。これを強制的に投与しているに過ぎないのです。過去にデフォルトになった小国も大国も、皆お金を刷りまくりました。今の欧米中のどこがそれらの国と違うと言うのでしょう。まあ、デフォルトまではしないかと思いますが、それに近いぐらい悲惨な状況になるのは目に見えた事です。

 今、世界には巨額のマネーが溢れております。米のバブル崩壊のダメージを和らげる為であるのですが、それは強力な麻薬の様なもので、知らずの内に脳を破壊して行っているのです。ドバイの問題もそうですが、こんな程度で終るわけがないのです。目先は巨額のマネーで相場があらぬ方向へ動いたりもするのですが、最終的に行き着くところは決まっているのではないでしょうか。

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