ドバイショックは大した事ない?

 ドバイにある投資銀行のドバイワールドが、支払いの猶予を求めてきた事をきっかけに、ドバイの経済に対する不信感が大きくなり、世界の株価はちょっとしたショック安状態となりました。中東にありながら、リゾート開発以外の何もない砂と海だけの国が、米の景気後退の影響を受けないわけがなく、今までこうした状況にならなかったのが不思議な位であります。

 ニュース等で有識者として紹介されている人は、返済猶予であって、返さないというわけではないのだから、これは大きな問題にはならないとか、損失の規模がそれ程大きくはないから問題は限定的だとか、それはそれは好き勝手に楽観論をぶち撒いておりますが、これはそんなに簡単な問題なのでしょうか? → ranking

 まず、私が気になっているのは、ドバイ政府が、ドバイワールドは国有銀行ではなく、あくまでも民間であり政府はその債務を保証しないと言うコメントです。世界の誰もが国有か、それに準じる銀行だという認識で居たはずですし、今更そんな事を言われても・・・と言うのが世界共通の見解ではないでしょうか。確かに政府系の銀行がモラトリアムでは洒落になりませんので、これは政府と関係ないという風にしてしまう方が良いという判断かもしれませんが、逆手に考えるならば、政府でもどうにもならないほどの損失を被っているという事になるかと思います。

 現在発表されている損失は5兆円という事ですが、いくらなんでもこの位なら何とかなるのではないでしょうか?しかし、米のサブプライム問題にしても最初に発表された金額の十倍位に損失はふくらみましたし、ドバイのそれも十倍位に膨らむとするならば、50兆円の損失という事になります。 → ranking

 サブプライムショックと違って富裕層のダメージが主となるわけですから、個人レベルでは大きな損失は発生し難いと思いますが、投資銀行の中にはドバイへ対する投資を積極的に実行していたところもあると思いますし、大変危険な状態に陥るところが出てきてもおかしくはありません。

 また、その投資は証券化された状態で実行されている可能性もありますし、サブプライムショックのように思わぬところが損失を被る危険性もあるのです。サブプライムで農協が大損したりしておりますし、本当に何処に飛び火するかなど分かりやしないのです。 → ranking

 現在、この問題を大きく取り上げている所はありませんが、それ程遠くない未来に大騒ぎになる可能性が高いのではないか・・・。私は大きな懸念を抱いております。まあ、投資スタンスが売りのため、下げは大歓迎なのですけどね。ただ、気分は良くないです。私の投資の基本は買いなので、魂的にはかなり無理をしていますからね・・・。

 さて、世界にはこんな波乱の芽があるわけですが、日本はどうでしょう・・・就任早々の首相に違法献金疑惑があり、党首討論はいまだ実行されず・・・しかし、内閣支持率は高いまま!どれだけめでたい国民なんだ?という疑問が日に日に大きくなっておりますが、円高対策と、株価対策で更に予算が増えそうな情勢になっておりますし、確実に大手格付け会社は日本国債の格下げを狙っている事でしょう。 → ranking

 目先は株価対策などへの期待感があるのか株価は反発しておりますが、手を打てば打つほどその逆へのエネルギーは溜まる一方ではないでしょうか。日々材料を観察し、相場がどちらへ向かって動いているのか?これは絶対に見極めなくてはならない最重要課題であるといえます。私の考えもある日突然変わるかも知れませんが、変わったとしてもその変化を一般に伝えるのは更にその後しばらく経ってからという事になります。

 この局面でとるべき行動は・・・未来など神にしか分からない世界であるし、もしかしたら神でも未来は分からないのではないか・・・そんな風に思ったりする今日この頃ですので、どうするのが正しいのかは分からないのです。ただ、失敗する可能性の高い行動だけは避けたいものです。

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