カネ余りのなせる業!?

 失業率が10.2%となった米でありますが、その発表と同時に企業のレーティング上げが相次いで出されてNYダウはほぼ変わらずだった先週末。週明けの昨夜は週末のG20で景気が回復するまで景気刺激策を続けるという声明を発表し、NYダウは200ドルも上昇して直近高値を更新となりました。先日は米大手ノンバンクのCITが倒産したりと、非常にネガティブな材料が多いのですが、株価は堅調そのものであります。

 どう考えても買える訳がない状況のはずなのですが、現実の株価は上昇傾向であります。銀行や企業を潰さないようにするためには非常に都合の良い状況なのですが、ネガティブな材料を無視して株を買うという流れは、各国の経済対策の名の下にばら撒かれた資金が運用先を探して流れ着いた先が株だったというだけの事であり、本気でポジティブになっているわけではないはずなのです。 → ranking

 もし、本気でポジティブな投資活動がこの株高を作り出しているというのであれば、少なくとも金が1100ドルに到達する事はなかったと思います。この金価格の上昇は既に予想済みであり、今後も想定される価格へと進んで行くと見ておりますが、その予想の根拠は米ドルへの信認の低下であり、決して実需の増大などというものではありません。

 今は為替も落ち着いた値動きでありますし、多くのFX投機家は円安を予測しているようですが、あくまでも一時的にドルの崩壊レベルを日本の財政支出の膨張不安が上回っているというだけの話ではないでしょうか。これから三日間で米の国債入札が始まる訳ですが、今回から予定通りFRBがその入札に参加しないとすれば、長期金利の上昇につながるわけです。 → ranking

 以前にもレポートしていることですが、経済が正常な時は長期金利が上昇すれば通貨レートも上昇するわけですが、巨額の財政出動をしている国は金利が上昇すれば利払いが増大するわけで、どうしても通貨売りという事になるはずなのです。今までの常識で考えていると、大きな間違いを犯してしまうかと思いますので、この辺の認識をしっかりとしておくべきでしょう。

 とりあえず、今日の様な日は相場を追いかけてはいけないはずです。少なくとも米国債の入札状況は確認しなくてはならないのではないでしょうか。このまま相場が上昇して行く可能性はそれ程高くはないと思います。 → ranking

 ただ、巨額のカネ余りという未知の材料がありますので、単純に売りと言うことでもありません。買うべきところは買っていかなくてはならないと思います。もちろんセクターを厳選し、しっかりと狙いを付けていくべきと思います。当然高いところで買うべきではありませんので、今日の様な日はやれる事が少ないので、見送りが正解だとは思います。

 この相場で怖いのは、信念を持てずに振り回される事です。必ず大きな流れが出てきますので、それまでの間に資金を無くさないようにしたいところです。

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