円高論者が増えてきた

 ニュースのコメンテーター、経済紙のコメント等を見ていると、明らかに円高論が増えてきました。私は半年前から円高トレンドになる可能性が高いという事をレポートして来たので、円高という事に対しては当然そうなるだろうという感じで受け止めてはいるのですが、大部分のコメントが円高となってくると、この方針もこのままで良いのか?という疑問がわいてきます。

 と言いますのも、相場というものは皆が考える方向へは動かないという性質を持っており、皆が上がると思ったら株価は上がらないですし、皆が下がると思っても下がらない物なのです。これは、単に現物取引の世界であるならば違う結果にもなるかとは思うのですが、相場の世界は持っていなくても売る事が出来る信用取引という物があり、売ってから買い戻すまでの値下がり分を利益に変える事が出来るという仕組みがあるからであります。 → ranking

 よって、誰もが下がると思うならば、カラ売りが大量に入る事になり、それらが利食いする為には買いを入れなくてはならないのです。これを買い戻しというのですが、買い方は売り方の懐具合を探りながら買いを入れて行くのですが、基本的に信用取引というのは保証金を元に何倍かの金額で売買している為、売値からある程度値上がりしてしまうと強制的に買い戻さなくてはならなくなるケースが多く、これを踏み上げと言います。また、強気の時はこの真逆の動きとなります。

 多くのコメントが円高を示唆してくるという事は、誰もが円高を疑わなくなるという事であり、多くのドル売りが入る可能性につながるわけですが、前述の通り誰もが動くと思った方向には相場は動かないわけで、投資には正確な国際情勢の分析も必要であるのですが、多くのアナリストのレポートなどの傾向も分析しなくてはなりませんし、投資家の心理も分析しなくてはなりません。 → ranking

 上昇を強く意識した状態を強気一色とし、下降を強く意識した状態を弱気一色といった風に表現するのですが、じつはこの二つの状態は真逆であって真逆ではないのです。強気一色というのは、比較的みんなが買い一色で染まり、上値を抑えるのも早いのですが、弱気一色となってもカラ売りは買いの様には入って来ない事が多く、なかなか下げ止まらない事が多いのです。

 これは、日本人が株に対しての知識が薄く、多くの国民は投資とは距離を置いた生活をしている事が影響しているといえるでしょう。投資活動をしているとしても、殆どの場合は買いが主体であり、あまりカラ売りというのは考えない人が多いのです。これは東証全体の信用取引残高を見れば分かるのですが、個別銘柄でカラ売りが買いを上回る事はあるとしても、東証全体でカラ売りが買いを上回ったという事はないのです。 → ranking

 よって、上手くカラ売りが出来ると買いよりも楽に儲かる可能性が高く、上手く行った人達が味を占めて再度カラ売りに走る事が多いのですが。買いと違ってカラ売りというのは利益が有限なのに対し、損失は無限大になる為、本格的に破産してしまうのはカラ売りに嵌った人達であるケースが多いのです。

 というわけで、円高論者が増えてきたとしても、買いと違ってドルの売りという手段で利益を出そうという考えに至る人は少なく、至ったとしても行動出来ずに終る人が多いかと思います。これがドル高だという事であれば、多くの人はドルを買いに行くはずなのですけどね・・・。よって、円高論者が増えたところで方向感に変わりはないと思うのですが、相場の世界で一番恐ろしいのはそうした思い込みであったりもするのです。あくまでも冷静に相場を観察し、変化を見逃さないようにしたいところです。 → ranking

 おそらく、今は円高の方向という事で考えていて良いでしょう。そして、そこから想像できる未来をしっかりと予測し、投資の効率を上げて行くように努力すべきでありましょう。変化も見逃さないようにしなくてはなりませんし、楽な事ではありませんが、いくつかの大事なポイントを見ていけば、おそらくは利益に変えて行く事が出来るはずだと考えております。

 相場なんて売りと買いしかないのに、どうしてこんなに難しいのでしょうね・・・。だからこそ面白いし、大好きなのでありますが、この難しさを感じられない人ほどどこかで大変な失敗をするだろうと思っております。難しいと思い、それを攻略して行こうという投資家の皆様と共に、私はこれからもこの世界で戦って生き続けたいと思っております。

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