東京のオリンピック招致失敗

 先週末行われたIOCによる2016年のオリンピック開催地の投票は、東京、シカゴ、マドリードを退けてリオデジャネイロとなりました。東京はオリンピック招致のために使ったプレゼン費用が100億円とも言われており、随分と無駄なお金を使ってしまったとは思うのですが、正直言って招致に失敗してホッとしております。

 まず、東京にオリンピックを!と計画した時は、リーマンが破綻する前の話であり、少なくとも大企業の業績は史上最高益をたたき出している最中の事なのです。明らかに経済状況が変わっているわけですし、強烈に円高も進んでいるわけです。円高も不況も東京のせいではないとしても、2016年までにこの不況と円高を克服している可能性は不透明であり、いくら環境に優しいオリンピックをといったところで、これほどの円高の国に呼ばれる国々はたまりません。 → ranking

 また、リオに決まった瞬間の現地の様子を中継した番組を見た方も多いかと思うのですが、その瞬間を祝う為に集まった群衆の数は物凄い人数で、決まった瞬間のお祭り騒ぎは半端な物ではありませんでした。これがもし東京でとなった時、深夜という事もありますが、いったいどれ程の人数が集まっていたというのでしょう。リオのそれに比べたら何分の一、いや何百分の一と言っても過言ではない程度の人しか集まっていなかったのではないでしょうか。現地を確認したわけではありませんが、もしかしたら誰も集まっていなかったかもしれません。東京に決まって喜んだとするならば、それは現地に出向いて招致活動をしていたメンバーのみという事になったかもしれません。東京に決まったならば、少なくともブラジルからは相当恨まれたかもしれません。

 リオでの開催という事で、南米初のオリンピックとなるわけですから、当然その喜びは大きくて当然かとも思うのですが、資源をバックに豊かになってきているブラジルでオリンピックを開催するという意義は、成熟しきった東京で開催する何倍もの意義があると思いますし、治安の悪さも改善して行く可能性が高くなることでしょう。道路や鉄道の整備も必要となりますし、どう考えても東京よりも数倍有意義でありますし、日本企業もブラジルとは無関係ではないところも多く、そういう意味でも東京よりも有意義である可能性は高いかと思います。 → ranking

 しかし、マスコミや政府等がオリンピック招致で必死になっておりましたが、どうしてここまで国民は盛り上がらなかったのでしょうか。国民がもっともっと盛り上がっていれば、もしかしたら東京という事もあったかも知れませんが、本当に冷ややかな感じでありました。これは書くほどの事ではないのかもしれませんが、これほど盛り上がらなかった主因は、やっぱりこの不況と、政官業への不信感なのではないでしょうか。自分の生活がこんなにも苦しくなっているというのに、どうしてそんな事をやらなくてはならないのか?一般の国民にすればそんな感情で一杯なのではないでしょうか。

 これは民主党へ投票して政権交代を実現させたところに現れている事でもあるのですが、他にもそうした部分が見えております。それは、鳩山政権へ対する支持率が今も尚70%を超えている状態であるにも関わらず、政策へ対しては不満の方が大きいというところです。高速道路無料化も圧倒的に反対が多いですし、モラトリアムにも反対意見の方が多いのです。でも、民主党へ対しては支持を示しているのです。 → ranking

 国民が求めているのは、閉塞感からの打開であり、美味しい話ではないのです。

 そもそも天下りの根絶という話が大きく取り上げられておりますが、公益法人等に天下りをして、そこで多額の給料と退職金をもらうわけです。そんなに儲かる仕事を官が独占しているという事が問題なのではないでしょうか?そして、収益が足りなければ税金で補助を出してという事になるのです。また、一般の公務員にしてもそうですが、自身も税を払ってるとはいえ、基本的には税金から出ている給料だという事を自覚しているのでしょうか?

 こうした事等に対して国民は怒り、民主党を選んだのです。自民党では変えようのないところを変えて欲しい!美味しい話で民主党に投票したわけではない。だから無茶な政策をぶち上げるのではなく、誰もが納得するような政策を実行して欲しい!これが国民の真の願いでありましょう。 → ranking

 ハッキリ申し上げて、生活に安心感があるならば、税金はもっと高くても良いのです。別に所得税が倍になろうが、消費税が20%になろうが、それで安全と安心を手に入れ、万が一の時は絶対に国が助けてくれるという安心感があるならば、私は喜んで税を払いますし、多くの国民は同じように考えるのではないでしょうか。徴収した税を無駄に使うから、無駄にされた納税者は怒るのではないでしょうか。

 民主党よ!オリンピック招致費用に100億円を使った事に対する責任追及とか、そんな後ろ向きな話ではなく、もっと前向きな話で国民を勇気付け、そして納得の国政を実現して欲しい。少なくとも亀井に気を使わなくとも、しっかりやれば次の参議院選挙も大勝し、他党は無視しても問題ない政党に成れるでしょう。国民が本当に求めているのは、マニフェストを100%実行するという事ではないのは明らかなのだから、その国民の意思をしっかりと汲み取って欲しいと願うばかりです。 → ranking

 日本には物質的資源はなく、あるのは人材のみなのです。政策がしっかりしなくては、資源国のようにならないのです。米はいくらサブプライムで失敗したとは、最終的には大量に眠る原油を掘るという手もあるのです。ここで道を間違うと、本当に日本が一人負けしてしまう可能性も否定出来ないのです。

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