悲観的意見が増えてきた

 政権へ対する悲観、円高へ対する悲観、株安に対する悲観、世界経済へ対する悲観、失業率へ対する悲観・・・。本当に沢山の悲観が相場を多い尽くしてきており、私自身も政権へ対する悲観と言うか、不満をここ数日レポートして来ましたし、相場は悲観一色になりつつあるといえそうですが、ここから先の株価は下落と見るのが妥当なのでしょうか?私自身も目先は下であろうという見方はしておりますが、ここから本格的な下落が始まるという見方をしているわけではありませんし、あくまでも目先は下げそうというだけの話であり、中期的な方向は下ではないだろうという見方をしております。

 例えば、昨夜のNYダウの200ドルほどの下げですが、この幅の下げは久しぶりであるとはいえ、その主因は失業率の悪化とISM製造業指数が弱かったという事が材料であるのですが、失業率が悪化するのは誰の眼にも明らかであったわけですし、ISMにしても良くなるという見方の方が無茶なわけで、特別問題となる物ではないはずなのです。冷静にチャートを見ていただければ分かると思うのですが、3月に底を打ってから6ヶ月間上昇を続けてきた相場が、ここへ来てやっと調整しているというだけの話であり、むしろこのまま上げ続ける方が異常なわけです。材料的には嫌な雰囲気にも見えますが、そもそも米のバブルが崩壊したわけですから、そんなに簡単にこの問題が解決するわけはないのです。 → ranking

 この半年間上げ続けてきた相場が、休憩しているというだけの話であり、ここまで資金を投入して支えてきた物を、ここまでとして終らせるわけもないのです。その証拠として、盛んに騒がれていた金利政策の出口の話はすっかり下火となり、当分は低金利を続けて行くという方向になってきております。巨額の財政出動を実行している為、金利の上昇は利払いの増加を意味しますので、もはや景気が大幅に良くならない限りは金利の上昇は絶対に避けなくてはならない事であるのですから、景気が底を打ったかどうかという程度のところで金利を上昇させるという事は有り得ない話なのです。

 今までは金利の上昇は通貨価値の上昇というのが常識的でしたが、もはや金利の上昇は利払いという財政支出へとつながるわけですから、各国共に避けなくてはならない課題なのです。金利政策の出口というのは、単にパフォーマンスであり、内心は絶対に金利を上昇させたくないという感じでありましょう。 → ranking

 株式相場の方へ話を戻しますと、ここ半年間上昇を続けてきたわけですが、期待先行で買ってきた環境銘柄が総崩れとなり、亀井ショックで金融株が売られ、CO2の25%削減目標ショックで鉄鋼株が売られと、日経平均以上に厳しい個別の下げが出てしまったわけですが、政権が交代したわけですし、この位の弊害が出ても致し方なしという見方も出来ます。実際にここまで相場が混乱する様な事は想定していなかったのですが、混乱こそがチャンスであり、ここでしっかりとしたビジョンを捕らえる事が出来るかどうかが今後の成績に大きく影響してくる部分かと思います。

 また、政権交代の混乱で外資が資金を引き揚げており、年金は様子見をしており、個人は株を売っているという解説が成されておりますが、当っているのは個人が株を売っているという部分だけではないかと思うのです。外資が本気で資金を引き上げたならば円が89円にいるはずもなく、どう見ても外資が資金を引き揚げている様には見えませんし、年金は確かに様子見ではあるかもしれませんが、1万円も割ってくれば買いスタンスで構えてくる可能性が高いと見ます。株価が安くなって慌てて売るのは個人だけなのです・・・。 → ranking

 外資系から見れば、ドルベースでは日経平均は高値であるかもしれませんが、それを利食いに行けば当然下落する事となりますし、換金すれば円安になるのも当然なのです。一見すると多くのコメントが正しく見えるのですが、実は余り正しくないのではないかと思うのです。

 今日も相場は下落歩調でありましょうし、あちこちで悲鳴が聞こえてきそうですが、一緒になって悲鳴を上げるか、喜んで安いところを買いに行けるかの差が、勝敗を分ける結果になるのではないでしょうか。まあ、この局面で買いにいけるかどうかは、高いところでどんな行動を取っていたかで決まるわけで、今更どうしようもない事でもあるわけですが、少なくとも私はこの下げで買いに行く余裕はしっかりと持っている状態でありますので、この下げは喜んで買いに行かせてもらおうと思っております。

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