証券会社の目標株価と実際の株価

 本気で信じている人はそれ程多くはないと思うのですが、証券会社は投資の参考にという名目だと思うのですが、独自の調査結果を基に株価の予測を公表している場合があります。その多くは当らない場合が多く、だからこそ参考にする方は多くないという事になると思うのですが、初心者ほどその株価が実現するものと思って見てしまうという事もありますので、今日はその実体について解説してみたいと思います。

 今年の6月30日の事ですが、ゴールドマンサックス証券(以後GS)が、8515アイフルの目標株価を中立から買いとして、270円から580円目標に引き上げました。同月29日の終値は310円だったのですが、その発表をきっかけに買われ、二日後には年初来高値の391円まで買われる事となりました。 → ranking

 以前に270円目標でレポートしていたのですが、この株価は確かにクリアーしておりましたし、この時に関しては上昇を当てたという事になりますが、株というものは利食いをしなくてはいつまで経っても含み益であり、何とかして利食いをしていかなくてはならないものです。

 普通の一般個人投資家の平均運用額から考えれば、利食いというのは極端な品薄株でもない限りはそれ程難しい物ではないのですが、大口の投資家が利食いを入れようとするならば、それは株価へ対する影響が大きくなりますので、大口になればなるほど簡単に利食いを入れる事が出来なくなります。 → ranking

 しかし、普通はどんなに仕込もうとも、機を見て利食い行動をするのが当たり前であるのですが、自身の売買の内容に目標株価を付け加えて公表する事によって買いを煽り、自身の利益を得ようという考えを持ったところというのは、利食いもまた同じような行動でという考えになるのでしょう。

 アイフルのチャートを見ていただくと分かると思うのですが、580円目標を打ち出した一週間後には発表前の値段を割り込んでおり、一時は反発する局面もあったものの、結局は200円割れの水準まで売られる事となりました。これが単に目標株価を出して当らなかったというだけの話しならば特に問題はなく、単にGSは無能だというだけの話しになるのですが、580円目標を打ち出した後にGSがとった行動は、貸し株市場でアイフル株を調達して売り浴びせるという行為でありました。 → ranking

 これは一部の事情通の話しであり、確たる証拠はないのですが、目標株価を引き上げた直後の急騰と急落を見れば、少なくともGSが580円まで買いに行くというつもりはなかったのであろうという事は確かでありますし、この急落でGSの利益は相当大きな物となっている事でしょう。

 よって、GSは無能なのではなく、非常に汚い戦略をとるという事です。本当に恐ろしい事ではあるのですが、証券会社の出す投資目標価格の裏にはこんな話しがゴロゴロしているのです。目立って汚いのがGSというだけで、その他の証券も程度の差こそ有れども、考え方は大きく違わないと見ても良いかと思います。やっていないとしても、GSほどの影響力があれば楽なのに・・・程度の考えでしょう。 → ranking

 ちなみにですが、アイフル株は下落の一途ですが、同社に関しては相変わらず支援先が現れません。とある事情があるためなのですが、きつい事情がありますからね・・・。解決すれば大化けかもしれませんが、亀井金融大臣が許しそうもありませんしね・・・。復活の糸目はあるのかどうか分かりませんが、世の中が要らないと判断すれば退場という事になるのでしょう。

 というわけでありますので、証券会社の出す目標株価は常に裏を考え、踊らされる事の無い様にしたいものです。彼らの考えている事は、顧客の利益ではなく、自身の利益であるのですから・・・。

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