狭いボックスが故の波乱要因

 ここのところの日経平均の値動きは、底は固いし上値も重いという展開が続いており、誰もが大きくは動かないだろうという感覚になってきていますし、私自身もそれに近い感覚は持っておりますが、値動きの幅が狭いという事を理由に相反するように感じるとは思うのですが、値動きが安定的であるが故に波乱要因が拡大してきているのです。

 日経平均の値動きの幅が狭いので、その変化を価格にして取引をしている日経平均オプションの価格が下落しているのですが、投資資金量が変わるわけではありませんし、むしろ増えている状況であります。この投資資金が値下がりしているオプションに流れ込んでおり、オプション取引で積みあがった枚数は過去最大となっているのです。 → ranking

 いくら積みあがろうとも値動きがなければ何の問題もないのですが、もし、ここで何か値動きが出るような動きが出たならば、MSQの決済日を直前に控えた株式市場は大混乱となってしまいます。何せ値動きが小さい事を前提に買ってきた物が、突如として動き出したら大変な事になるのは明確であります。

 特にオプションに売りで入っている投資家は短期間で膨大な損失に見舞われる可能性が高くなります。今日明日中に日経平均が200円も動く様な何かが起これば、その動きは何倍にも増幅されてしまう可能性が高いといえます。何せ決済は今週末の寄り付きなのですから、様子を見るなどという事は出来るわけもないのです。 → ranking

 おそらくは大きな動きはなく、せいぜい1万0500円辺りでMSQとなるだろうという予測ではありますが、何かあれば1万0700円という事もあるかもしれないという期待があります。逆に1万円割れという事もなくはないのですが、ここのところの底堅さを見ている限りは、おそらくその可能性は低いだろうという予測をしております。

 ただ、予測通り金が上昇してきておりますし、ドルは下落してきておりますので、必然的に円高になってきております。一般的な解説を見ると、最需要国であるインドでの消費が低調であり、実需での上昇要因はないという事で、反落の可能性もという認識が強い様に思いますが、この金価格の上昇の主因はドルへの不安であり、需要云々は関係のない話しであります。この相場の行方を実需で考えていては見誤ると思いますので、あくまでも値段を追う形で考えて行くべきかと思います。 → ranking

 また、日本の長期国債が買われていて、長期金利が安定的な値動きをしているのですが、買われている理由が非常に問題であります。地方銀行などが貸し出し出来ずに余ったお金の運用に困って長期国債を買っているというだけであり、この国債価格の上昇は、明らかに経済が停滞している事を主因としております。今は金利が安い方が良いわけで、絶対に金利を上げられない局面でありますから、結果は悪くないのですが、いずれ大きな問題となって相場にのしかかってくる事でしょう。長期国債をいくら買ったところで行員の給料すら払えるわけがないのです。私が銀行株を避けているのはこういった理由も背景にあるのです。

 まあ、おそらくは今週末までに大きな変化は無い事だと思いますが、本当に些細な事でも相場が動く事もあります。何もなくても仕掛けるところがあるかもしれません。その仕掛けは売りか、それとも買いかという事になるのですが、ここのところ買い越しを続けている外資を見る限りは、買い仕掛けの方が確率は高いかもしれません。ドル売りと日本株売りという作戦もありますし、簡単には予想出来ないことなのですが、とにかく、平和だと思って無理な投資をすれば、そのツケは悲惨なほど高いものとなってしまうかもしれません。今は無理をする時ではなく、次の展開を慎重に見極めるべき時かと思います。

最後にランキングのチェックを ⇒ 

無料メルマガでは限定記事を随時配信しています。

登録後すぐに送られてくる記事は「地獄の3丁目で見つけた答え」です。

よろしければ、登録してみてください。

読者数2万人以上のS氏の相場観の無料メルマガです。