出口戦略が出せない最大の理由

 各国の強力な財政出動により、世界の景気悪化に歯止めがかかり、とりあえずは底が見えたような気がしているのですが、おそらく気がしているだけであり、底ではないかと思います。泥沼で溺れていて足が付く所にたどり着いたが、岸は遠く、しかも霧が立ち込めており、どちらに進んだら良いのかは分からないといった感じでありましょう。

 各国の財政出動により、何とか悪化は止めたが、止める為に負った借金が重くのしかかっており、金利等を正常に戻す金融の出口を目指せば、膨大な借金の利払いに負われる事となりますので、気持ちは出口を目指したいとしても、現実には出口を目指すわけには行かないのです。今、最も気にされているのは、実は金利の上昇であり、出口政策が語られる一方で、金利の上昇にはとても敏感になっているわけです。金利が付いて当たり前という考えを持っている有権者に対するリップサービスといった感じでしょうか。日本人は長期のゼロ金利で感覚が麻痺しておりますが、大多数の海外の国民にとってはゼロ金利などというのは常識外の話しなのです。 → ranking

 そもそも景気の回復無しに金融政策の出口などというものがあるわけもなく、少なくとも利払いを上回る税収が得られないならば、その金利を上昇させるわけには行かないのです。ただでさえ利払いのために借金を繰り返したりしている状況なのですから、それを考えるだけでも出口はないという事が分かると思うのですが、もっと分かり易い話があります。

 今の日本ですが、雇用が悪化しているのは誰もが感じている事かと思いますが、最近は下げ止まりもという話も目にしますが、根本的には政府の雇い止め補助金が雇用を維持している状態であり、この補助金がなくなれば更に多くの失業者が出るのは確かであります。 → ranking

 また、民主党は労働賃金の底上げや、製造業の臨時雇用の禁止をうたっておりますが、これが実現されてしまいますと本当に大変な事が起こります。安い労働力を求めて地方に工場を作る必要がなくなり、製造業は海外へと向かってしまうでしょうし、臨時を雇えなくなった企業は少ない正社員に過酷な労働を強いるようになるでしょう。

 今は失業率の悪化に歯止めがかかったかのように見えますが、補助金の行方や、政策の方向次第で大きくその先行きを変えて行く事でしょう。少なくとも雇い止め補助が続くという前提がなければ、今の雇用悪化の下げ止まりも幻という事になるのです。 → ranking

 政策の中身は違うとしても、世界中で自動車買い替えの為の補助金だとか、公共事業だとか、特定企業への出資だとかで各国が無茶をやっているのは事実なのです。来年もそれを続けられるのか?そして、それを続ける内に、本当にどこかの国が景気を牽引し始めるのか?

 正直言ってこの答えは見えてきません。米は借金をして世界中の物を買い、結局は借金を残してパンクしたのです。米の代わりになるかと目されている中国に関しても、結局は強力な財政出動に支えられた景気であります。大多数の輸出先が米であったのですから、普通に考えれば景気が悪化して当然なのですが、ありえないほどのお金をつぎ込んでその悪化を止めているだけです。 → ranking

 ただ、もしかしたら上手く行くかも知れません。もしかしたらですけどね・・・。今、かなりの確率で起こっていく事は、コモデティの上昇と、ドルの下落です。株は正直言って分かりませんが、とりあえず分かっているのはこの二つです。明確なビジョンは公表しませんが、これを機軸に回りの動きを分析し、それを投資に生かして行くのが今の基本方針となると考えております。

 本当に分からない事だらけでありますが、分かる事を良く掘り下げて考えて行けば、必ずや良い答えを掘り当てる事が出来るのではないかと考えております。そして、その答えが見えるまでは、決して無理な投資をしない事だと思います。

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