右手で買って左手で売る

 毎日外資系寄り付き前注文という物が発表されており、毎日これを投資の参考にしているというかたもいらっしゃるようですが、これがどれ程役に立つ物でありましょうか?

 この売買動向でありますが、基本的に寄り付き前の成り行き注文だけの話であり、大多数のザラ場注文は関係ありませんし、指値も関係ないのです。随分前に寄り付き前の売買動向をグラフ化し、月次売買動向と照らし合わせて見た事もあるのですが、その動向が一致するという事はほぼありませんでした。 → ranking

 寄り付き前注文は買い越しが多い月だったのに、月次で見れば完全売り越しであったり、その逆もまた然りで、朝の買い越しを見て、周りが強気になったところを売り抜けるというのが外資の手口といった感じでありました。その様は右手で買って、後ろに回した左手で売り注文を出しているようなものであります。

 今日は売り越しだから警戒だとか、そんな見方をしていると、すっかり罠に捕らえられてしまうという事でしょう。こんな意味のないというか、騙し以外の何物でもない数字を発表する意味などどこにもないのですが、誰の意向かは知りませんが連日発表され続けている危険な数字だといえるでしょう。 → ranking

 よって、日々の寄り付き前注文の話しをレポートに出す事はありませんし、今ではそのデータに目をやる事もありませんが、月次の売買動向や週間売買動向というものは非常に重要だと考えており、この数値は相場を読むのに非常に重宝しております。このデータが無いと、おそらくは私の相場予測の精度はかなり落ちてしまうこととなるでしょう。それ位重要なデータであります。日々は右手で買って、左手で売るような外資ですが、月次ではそうごまかせませんし、週間でもごまかしはし難いといえるでしょう。本来は日々公表であればもっと良いのですが、昔と違って手口は分からなくなっておりますので、これが出て来る事はないでしょうね・・・。全ての手の内を晒す事にもなりますし、本当に役立つデータというものは早々手に入るものではないという事でしょう。

 よって、寄り付き前の外資系注文というものは、指標としてはなんの意味がないのですが、個人を騙しやすいという点では大きな意味を持つために、何年も無意味に発表され続けているという事でしょう。 → ranking

 さて、現在の外資系の動向ですが、先月もしっかり買い越しであり、それに対して売っていたのが個人でありました。年金は相変わらずのホールド姿勢であり、個人売りの外資買いの状況は先月も続いた事になりました。さあ、この状況からどのように今後を占うべきなのでしょうか?

 確かに世界は政府主導の需要先取りセールを実施し、セール終了後の失速を懸念する声が高まっているのも事実ですが、ここで単純にセール終了という形で終らせるはずがないという読みは強気すぎますでしょうか?今日からG20が始まりますが、出来るわけもない出口戦略の話しは予想通り当分しない方向でまとまっているようですし、引き続き相当無茶な経済政策はとってくると見ております。ここまでやって、今更もう止めたとは言えないはずです。どんな方針が出されるかは分かりませんが、この週末に弱気になる必要はないのではないでしょうか。 → ranking

 常識的には買えるはずもない相場で、常識のある個人は株を売りました。私は、だからこそこの相場は上なのだろうという考えであります。

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