プリウスとトヨタの株価

 先日、トヨタ自動車が、来年三月末までのエコカー減税対象期間に納車できる分の、ハイブリットカープリウスの予約がいっぱいになった事を発表しました。省エネ思考と、原油高、そこへ減税となったので、同社が想定する何倍もの注文が殺到し、直ぐに乗れる中古車の方が値上がりしてしまうという事態までもが起こっております。景気の良い時は同社のランドクルーザーという高級車が、納期に時間がかかるという事で中古車の方が高騰し、新車を買って直ぐに中古車市場に売りに出すだけで1割以上も儲かったりと言いう時もありましたが、型落ちのプリウスまでもが新車価格を上回るというのは、本当に凄い状態だといえるでしょう。

 しかし、トヨタ自動車の株価を見ていただくと分かると思うのですが、だからと言って株価が上昇しているわけではなく、その動きは極自然の物であるといえるでしょう。これは、利益率の高いランドクルーザーの様な高級車とは違い、あくまでもハイブリットカー市場を占領しようという狙いで出された薄利商品であるという事が影響していると思われます。特にホンダのインサイトというハイブリットカーがプリウスよりも安い値段で市場に投入されており、ハイブリットカー市場を占領する前に激烈な価格競争も始まってしまっている状態です。 → ranking

 また、裏を返せばプリウスしか売れていないという見方もでき、トヨタにはトヨペットだとかネッツの様に多数の系列ディーラーがあるのですが、今までならばプリウスは○○系とか、クラウンなら○○系の様に、車種ごとに販売ルートがばらばらだったのですが、プリウスに関しては全てのトヨタ系ディーラーが取り扱う事が出来るという状態になっております。ディーラーもプリウスしか売れないという状況を認識しており、この全ディーラーでのプリウスの販売は、トヨタ側からの配慮という事でありましょう。

 本来、多数のディーラーで扱うならば、当然価格の競争が生まれるわけですが、残念ながら利幅が少なく、売れるのは良いが儲からないというのが実情でありますし、今のところは売れているので価格の下落も起こらないとは思いますが、他社も次々とハイブリットカーを投入してくると思いますし、減税が終った来年以降はいったいどうなるのだろうという事を考えると、これはちょっと大変な事態になるのかも知れないという気がしてなりません。 → ranking

 現在はハイブリットが主役の様相でありますが、環境対応車はハイブリットに目もくれず、電気という事を発表している某自動車が気になる所です。電気自動車を作るにあたって、何が一番大事なのかという事を考えて行きますと、正直言ってモーターやらミッションやらは、それ程革新的な進歩は無いと見ますが、バッテリーに関しては日進月歩の世界であり、太陽光発電などもまた日進月歩の世界であります。

 例えば先日太陽光発電の効率がほんの少し上昇したという事を、業界トップの三洋電機が発表していたのですが、ほんの僅かの更新でも更新は更新であり、非常に目立つ話でありましたが、恐らくは同社の実力から察するに、その何%か先の技術までも開発済みであり、時折自社記録を更新したというニュースを出して注目を集めつつ、株価も上昇させて行くというのが狙いでありましょう。 → ranking

 ロシアがソ連だった頃、棒高跳びのブブカという選手が世界記録を12数回ほど更新したのですが、実際は最終的に到達した記録まで一発で飛べていたそうです。ただ、周りについてこれる選手が居なかったので、自己記録を毎回少しずつ更新して行ったそうです。単独首位のなせる業ということでありますが、これは企業の世界にも言える事と思います。前出の三洋電機もそうなのですが、電気一本と発表した某自動車もまた、単独首位を続けるだけの技術的裏付けがあるからこその強気方針なのかもしれません。今は未だ一回の充電で走れる距離は短いのですが、既に数百キロか、それとも千キロ以上の走行を実現させるほどの技術を持っているのかもしれません。

 この先どの様な展開になっていくのかを考えながら、夢のある投資を続けて行きたいところです。今日明日の値動きだけが株ではないと思いますので、時にはこんな視点で投資してみるのも良いのではないでしょうか。

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