米銀の明暗

 投資銀行のゴールドマンサックスが65%の増益という、このご時世としては驚異の決算を発表しましたが、ある意味このご時世だからこその増益といえそうです。昨年の金融危機で赤字転落となったものの、積極的運営で一気に回復させた手腕は一流といえますが、米政府と密着している部分があり、どこがどう一流なのかといわれると、ある意味犯罪の域ではないかという部分も見られますので、流石とまではいえない様には思います。ただ、現実的にまともな数字を出してこれるというのは、相場にとっても景気にとっても有益な事でありますので、この増益は素直に喜んでいても良いのかも知れません。

 一方、融資を主な生業とする商業銀行の方ですが、サブプライムショックに続き、その一段階上のプライムローンの焦げ付きが深刻化しており、その業績が回復する様子は何処にも見えてきません。決算はこれからの発表ですし、その内容次第ではかなり相場に影響してくるかと思いますので、ゴールドマンの様に良い決算が続くと考えて行くと痛い結果になりかねません。 → ranking

 最も心配な事は、とにかく米の雇用が悪化の一途であり、グリーンニューディール政策が本格的に動き出し、それに付随する雇用が創出されるまではまだまだ時間が掛かるという事です。米景気の回復は不可能に近いとしても、これ以上の悪化は食い止めなくてはなりませんが、今のところ下げ止まりに達していないのですし、このまま放っておけば更に悪化して行くのは目に見えております。 本来ならば財政出動ではない方法で何とかしなくてはならないはずなのですが、不動産バブルを黙認して放置したツケはあまりに大きく、ダメージの少ない回復作戦は無いというのが現状なのかも知れません。

 その対策として出されているのが、この大量の赤字国債であり、ドルの大増刷です。世界の著名な投資家は皆揃ってその先行きに対して同じような予測を出しており、私もまた同じような答えを持ってこの相場に対峙しておりますが、大きな流れというのは目先に対する影響力がそれ程大きいわけではありません。目先は日足を見て判断する様な事ですが、大きな流れというのは週足や月足を見るような感覚であります。毎日どれだけ振幅しようとも、一週間、一ヶ月と進んでいくに従って、それは小さな動きと成っていくのです。 → ranking

 今日買って明日儲けよう!朝買って午後に儲けよう!今買って次の瞬間に儲けよう!

 最近のトレーダーはこの様な感覚で株を見ている方が多いようですが、私は大きな流れに沿ってその中で逆流するような流れを見つけては買いに行き、流れと一緒になって大きく動いたところで利食いという様な方針が好きで、目先有望な下げがあればロスカットよりも買い下がりを選択する事が多いです。非効率と取られる方も多いかとは思いますが、流れが読めていればそれ程怖い事ではありません。 → ranking

 デイトレードが悪いというのではありませんし、私自身もデイトレードを楽しむ事はありますが、それが投資の主体になってしまってはならないというのが私の投資スタイルであります。投資はあくまでも中長期での流れを見極め、それに沿った方針で売買して行くようにしております。

 今後の相場ですが、日本企業の決算もこれから発表されてきますし、現在の高PERがどのように修正され、株価がどの様に反応してくるのかを見守る時かと考えております。最終的に行き着く所のビジョンは見えているつもりですが、途中で何処に立ち寄るのかまでははっきり見えてはいません。目的地の変更だけはないと思っておりますが、旅する途中で行き先を変える事もありますからね・・・。全てが見えていれば何も苦労はありませんが、見えないものを見ようと努力するのが楽しいのではないでしょうか。

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