景気は底打ちしたのか?

 日米欧共に強力な財政出動をしたのですから、景気が底打ちしてもおかしくないですし、これで底打ちしなければかなりの問題となりますが、景気は本当に底打ちしているのでしょうか。

 米では失業率の悪化に歯止めがかからず、まともに職を持っているだけで羨ましいという状態になっているそうで、就職状況は本当に大変な状態だそうです。サブプライムローンのワンランク上のプライムローンという住宅ローンがあるのですが、貸し出し金額の規模はサブプライムを上回っているそうですが、このローンの焦げ付きが本格化しているそうで、その焦げ付きの規模もサブプライムを上回ったというニュースを目にしました。大規模な財政出動で経済を正常化させようとしているオバマ政権ですが、どう見ても底打ちの気配には見えませんし、これでは消費が回復するわけもないといったところでしょう。

 欧州でも住宅バブルが破裂しており、地域によっては米よりもその値上がり幅が大きかったため、その影響は更に大きなものとなっている様です。現時点ではそれ程大騒ぎにはなっておりませんが、このバブル崩壊の影響が本格的になってくるのはこれからであります。また、バルト三国のラトビアが実質デフォルト状態になっているのを何とかしなくてはならないという状況も、これからの欧州圏の経済活動を抑制する悪材料となりそうです。  → blogranking





 さて、一番分りやすい日本ですが、こちらも失業率が悪化の一途であり、特に短期労働などを繰り返してきた世代は働き口を失い、途方にくれた輩が重大事件を引き起こしたりしております。財政出動も行われてはおりますが、その出動方法には大きな問題があり、とても景気を刺激するとは思えないようなものばかりです。返済の見込みのないところへ政府保証をつけて貸し出しをしたところで、どうにもなるわけがないのです。政府に貯金されたお金を、無くしても良いと言う覚悟の元に貸し出すならば文句はありませんが、国債で借金をしたお金を返ってくるあてもないところへ貸し出しているのです・・・。目先は助かるかもしれませんが、今必要な事はそんな事ではなく、腐った構造を改革して行く事のはずなのです。構造を改革しつつ、必要最小限の貸し出しをすれば、その効果は大きなものとなることでしょう。

 ただ、どんなに努力をしたところで内需拡大を図れるような改革をしなければならず、輸出立国日本の再生は容易ではないという事になります。ちょっとやそっといじった位ではどうにもならないわけですし、現時点では全て米国頼みの状態であります。それが故に米国債も買い続けなくてはならないのです。次の選挙で民主党が政権を取ったとしても、この辺まで改革するつもりが無ければ自民党とほぼ変わらない状態が続く可能性が高いでしょうね・・・。一度政権を交代し、刺激を与える必要が有ると思いますので、とにかく民主には頑張ってもらいたいですが、大きな変化にまで期待しているわけではありません。

 株価の方ですが、現在の東京株式市場ですが、日経平均ベースでのPERは40倍程度であり、相変わらず異常な数値で安定しております。恐らくは企業のショック状態の決算を無視し、今期以降の業績を先取りしたというか、今期に期待した数値であるように思います。8月末頃までには9月中間決算の予測が出て来るのですが、その時に各企業が収益が改善し、前期に比べて倍増の数字を出してきてもPERは20倍です。さて、この異常な状態をキープしきれるのでしょうか・・・。 → blogranking

 また、信用買い残の増加も市場全体の頭を抑える状態となっており、株価の上昇で個人投資家の資金は回り始めておりましたが、一度下を見ないことには上も無いといった感じであります。現在は膠着感が強い東証銘柄から新興市場へと資金が流れておりますが、いつも最後に出て来る結果は一緒であります。儲かるときは本当に面白い市場でありますが、最後はいつも逃げそこなう人が出てきて、本当に悲惨な思いをするパターンとなります。新興市場で売買を繰り返している方は、いつも逃げる事を考えた投機活動をして行くべきでしょう。

 どう考えても相場が上昇する材料が見当たらないのですが、ここで株価が暴落しようものなら、一気に世界経済は崩壊してしまう事でしょう。その崩壊を止める為なのか、延命する為なのかは分りませんが、とにかく崩壊させない為にここまで無茶をやってきているのです。上昇の目はなさそうですが、暴落もなさそうです。いずれは然るべき方向へ向かうと思いますが、今はまだその時ではないでしょう・・・。変化が無くボケてしまいそうですが、それが故に今は休んでいれば良いのではないかと考えており、決して無茶に動く時ではないかと思います。

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