日本国債格上げの陰にあるものは?

 ムーディーズが日本国債を格上げし、G7の中で単独最下位だったのが伊と並んで二国で最下位となりました。そういえば日本国債はそんなに格付けが低かったなと思うと同時に、なぜにこの時期に格上げなのだ!?という疑問が湧きました。ただでさえ円高歩調なのに、これでは更に円高になる可能性が高くなりますから、正直言ってあまり頂ける状況ではありません。格上げの理由にしても取ってつけたようなどうでもよい内容であったりしましたので、これはもうムーディーズがどうという事ではなく、世界の中心に居たい米の策略であろうという考えに行きつきました。

 これから書く見通しは、あくまでも私の予測でありますし、そうなるかどうかは分かりません。ただ、かなり良い線を行く見通しだと思いますので、今後の世界の経済動向を予測しようというのであれば、一読しておく価値はある様に思います。

 ここのところ円高が進んでいたというか、米ドルが下落していたのですが、日本にとっては苦しい円高でありますが、米にとってはどうなのでしょうか。財政を復活させたい米にとってもドル安は歓迎すべきところであり、以前の様に強いドルという政策は消えてなくなっていると考えてよいでしょう。

 そして、このドル安の裏で商品市況が上昇し続けているのに気付いた方もいらっしゃる方も居るとは思うのですが、特に原油関連の値上がりが顕著でありますが、どうしてこのような事が起こっているのかというと、これは安いドルに対するヘッジ買いであると考えてよいのではないかと考えます。

 確かに原油は大幅に減産されておりますし、大量消費国の米を中心に世界中で需要が減ったのですから、投資マネーが流れ込めばその価格は大きく上昇するという事になります。元々パイの小さい市場でありますから、ドルのヘッジのための資金が流入すれば、その価格はあっという間に跳ね上がってしまう事になるでしょう。

 原油価格が上がるという事は、消費という事にとっては大きなマイナス要因でありますが、原油価格が上がる事によるメリットも存在するのは確かであります。一番分かりやすいのは中東の投資資金で、原油が100ドル以上の時に世界中の株やら土地やらを買っていたのは誰でも知っている事でしょう。

 また、ロシアなんかは原油高で超強気になって隣国に攻め入ったりと、原油マネーというのは本当にすごいパワーを持っているのです。景気回復を減速させる可能性の高い原油高ではありますが、逃げてしまった資本市場のお金を再度投資に向かわせるためには原油高の方が都合が良いという見方も出来ます。

 そして、何より米の始めたグリーンニューディール政策ですが、あまりに原油が安ければ原油を燃やしていた方が良いと考えるのが普通であり、環境に敏感な米国人といえども、食うのを我慢してまでは環境に配慮した行動はしないという事です。原油が高い方が同政策が実行しやすいのです。

 乱立したバイオ燃料の工場にしても、結局は原油が安ければ意味のないもなのです。全てを無駄に終わらせないためには、やはりある程度の原油高は必要なのです。現実的には上昇するわけがないのですが、米主導で作られる相場ですからね・・・。

 最終的には脱石油である事は間違いないと思いますが、目先の投資マネーを回復させるためには原油マネーに頼った方が楽であります。そして、その原油価格を上げるためには、今までなら中東で戦争をという事にもなったのでしょうけれども、オバマ氏は米ドルを売らせる事により、それと同じかそれ以上の効果を得ようと考えたのでしょう。米ドルはこれからも刷り続けられますから、戦争よりもこっちの方が理にかなっております。

 以前、原油は行き過ぎだとレポートし、予告通り原油価格は崩壊しました。そして、われわれが生きている内は再度高値を抜く事はないだろうともレポートしましたが、これは前言撤回とさせてください。政策はその当時には予測できなかった方向へと動き出したのかもしれないのです。最悪の場合は世界中でインフレになってしまうという非常に危険な政策だとは思いますが、未曾有の経済危機からの脱出はこんな形でしかあり得ないのかもしれません。

 もし、予測通りインフレになって行くとするならば、何としてでも効率の良い投資をして行かなくてはなりません。何せ給料は上がらないのに物価だけが上昇して行くのです。銀行金利も上昇して行きますが、物価の上昇に追いつくわけもないのです。そう、ここで思い出したのですが、世界は既にゼロ金利に近付いており、経済をコントロールするためにはインフレに持って行く方が楽というか、そうするしかないのです。インフレになれば金利を上げられますからね。上げればまた下げられるわけですが、今の状況では上げるしか手がないのです。

 目先直ぐにという事でもないのですが、今回の日本国債格上げというのは今後の相場を考える上で非常に重要なニュースだったと思います。ありとあらゆる事を想定し、その時に出来る最善の事を実行して行きましょう。先を見据える力があれば、必ず勝利は手にできると信じております。

♪♪♪

 昨日は想定通りの押し目が入りましたので、今月に入って最も仕込みを活発に行った一日となりました。8500円までは押す事を想定しておりましたから、それでも全力で仕込んだわけではありませんが、底値など予想は出来ても分かるわけが無いのですから、想定した価格までは買い下がるスタンスというのが重要かと思うのです。そして、今日はNYの大幅高も手伝って、一泊で大きな利益となりそうな気配となっております。

 連休明けの出動をじっと見送り、想定した押し目が入ったところで出動としたので、本当に良い感じだと思っております。高いところで買いたくなる症候群の方も、見通しをしっかり立てる事によりきっとその症状も和らいできているのではないかと思いますが、最近では押すと買いたくなる症候群なるものも出てきている様です・・・。想定した押し目まで段階的に買うものですという処方を出しておきましたので、次々に買ってしまうという症状には落ち着きが見られた様ですが・・・。治るといいですね!

 本当に飽きるほど書いてきている事ですが、投資というのは全て買いか売りかしかなく、買った値段よりも高く売れば良いし、高く売ったら安く買い戻せば良いのです。こんな単純なことなのに、実際にお金が絡むとその動作がめちゃくちゃになってしまうのです。やっているのは競馬じゃないのですよ・・・。よーいドン!でスタートして、ゴールして勝ちか負けが決まる世界では無いのです。完全に競馬に例えてしまうなら、ゴールの無いレースです。その間には疲れて休憩したりもできるというかなりの持久レースなのです。今は出遅れていても、体力がしっかりしていればいずれ抜き返せたりするのです。ただ、ダメな奴はそのままリタイヤってこともあるので、あまりに危険と思われるようなところは見送っておく必要はありますけどね。

 株式投資というのはそんなものでありますから、目先ちょっと沈んだからといって、直ぐに切らなくちゃ!ってことではダメなのだと思うのです。最近ロスカットについての質問を受けましたが、これもまた今までも何度か書いた様には思うのですが、相場全体が下落トレンドである場合に、その時のリバウンドを狙って買いに入る場合に関してはロスカットは非常に重要であります。甘えなんか許される筈もなく、失敗したと思ったならば即ロスカットというのが正しい判断である事が多いです。

 しかし、今の相場状況というのは、ダメ底まで売り叩いた後の上昇相場の中の踊り場の様な感じです。しかも、下値には50兆円の株買い取り枠が設定されているため、下値は限定的なのです。そんな状況下でロスカットをして何の意味があるというのでしょう。あっちのトンボこっちのトンボと網を振り回すのが好きな人にとってはつらいことかもしれませんが、止まっているトンボを狙って一気に網を振り抜く方が着実に捕獲数を伸ばせるのです。ロスカットがダメだと言っているわけではありませんが、何でもロスカットなどと考えているのはどうかと思います。あくまでも相場の空気を読んで、その相場で必要な投資手法を駆使して行くのが上級者の投資スタイルではないでしょうか。

 さて、今日の高いところでどうすべきでしょうか?今日の私の方針はメンバー様向けレポートしておきたい思います。重要な局面ですからね・・・。私も少々ドキドキしておりますが、楽しく乗り切って行きたいと思います。

最後にランキングのチェックを ⇒ 

無料メルマガでは限定記事を随時配信しています。

登録後すぐに送られてくる記事は「地獄の3丁目で見つけた答え」です。

よろしければ、登録してみてください。

読者数2万人以上のS氏の相場観の無料メルマガです。