予測通りの調整局面

 一昨日からこの一週間は押し目が入る可能性が高いとして、警戒を呼び掛けておりましたので、NYが180ドル下がっても驚く事はなく、むしろ予測通りの展開であります。下落の理由はここのところ急騰していた商品市場の急落や、GM破綻となった場合の影響とか、米での小売売上高が弱かったことなどが上げられておりますが、基本的には今まで悪い事に目をつぶって買ってきたのです。たまたまこうした材料が下げの理由として解説されているだけであって、特に何かが変わったわけではないのです。

 ただ、為替が円高に振れているという事は影響したかと思いますが、これが主因というわけではなく、あくまでも我に返るきっかけに過ぎないといったところでしょう。円高の理由としては米国債の格下げ観測と言われておりますが、これだけの経済対策をやるのですから、格下げは当然でありましょう。日本も財政出動当時は国債がジャンク債並みに格下げされたのですから・・・。また、ヘッジファンドの解約規制が一部で解除になっておりますから、市場全体に売り圧力が増しているという事もその要因の一つです。

 予測をせずにこの様な下げに見舞われると、買わなきゃいけないと思って高値で買い出動した人はたまらない状況になります。今日は日経平均で9000円程度までの下げる可能性も十分にあり、人によってはかなり恐怖する状況ではないでしょうか。そして、カラ売りをしている方は、今度こそ無理が祟って暴落だと思う方も居るかも知れません。

 ここ二か月の上昇の要因の一つにカラ売りの買い戻しというものがあったのですが、今年春までの下落を売りで取ってきた人にとっては、この春からの上昇は偽物であり、必ずもう一度暴落がやってくるという幻想を抱いてしまうケースがあります。確かにこの上昇は偽物でありますが、例え偽物でも100人中70人位が本物と言ったら本物になってしまうのです。

 そして、下落したとしても五十兆円の株買い取り枠というジョーカーが控えており、どうしたって下落はしない様な仕組みを作り上げてしまっているのです。まだ実行されていないから分からないのかもしれませんが、この金額はとんでもない資金量なのです。ヘッジファンドがカラ売りで潰そうと思ったって無理なのです。

 また、基本的には信用で株を買う人が減っており、三市場の信用残は低水準でありますから、暴落しようにもそのエネルギーはどこにも無いのです。安値というのは買い方が投げ売ることで形成されるものであって、カラ売りを仕掛けるヘッジファンドはその勢いを利用しているだけで、自分の力で安値を作るわけではないのです。

 私は連休明けの上昇を買う必要はないとしてきましたのは、この様な動きが出る可能性が高いと見ていたからであります。連休明けに慌てて高値を買いに行っていた人達が、こうして投げてきたところを買えば良いと考えているので、9000円付近から8500円位まで買い下がるつもりでこの相場に対応して行きたいと考えております。

 個別銘柄ではこの様な動きにほとんど左右されないものもありますので、そういった銘柄を探し出して売買して行くのが最も有効な手段と思います。ただ、新興市場銘柄の質問とかも受けるのですが、確かに活況になっている銘柄とかはあるのですが、上記の様な株買い取りの対象になるような銘柄は無く、後数十社は退場しなくてはならない状態であると認識しており、退場勧告が出た時の影響などを考えると、よほどの裏が取れていない銘柄には資金を投入する気にはなれません。新興市場ファンの方はそんなリスクも考えて行動して頂ければと思います。

下値予測について

 今回の押し目ですが、9500円までは上昇するが、その後は9000円割れから8500円位まであるという予測を立てて行動してきました。押したとしても8500円として考えていたため、これをカラ売りで取ろうという考えはなかったのですが、これがもしも1万円まで上昇したのであれば、カラ売りを実行したでしょう。これは既に予告済みの事でありますが、どうして下がると分かっているならカラ売りをしないのですかという質問もありましたので、あえて解説させて頂きました。

 また、私は基本的に買い屋であり、売りは苦手なのです・・・。相場が下だと思えばカラ売りをして行くこともありますが、基本的には今の相場はボックスで、上限に近づいて上昇出来ないからお休みしているというだけであります。単に上に行けないから下に行くだけのことなのです。9500円に行った時誰もが感じたと思うのです。上値は重いと・・・だから下なのです。実はあまり深く考える必要はなく、単に上に行けなくなったから下に行くと考えても良いのです。

 株というのは勉強しようと思うと本当に沢山の教材があったり、色々な学者の説があったりするので、学ぶ事は無限にあると思います。ただ、全てを学んだところで勝てるかどうかというのは別次元の話であります。学者のほとんどは実際の売買をせず、単にチャートなどを見て法則を探したりしている人がほとんどです。実際の売買が絡んでいない机上の理論など何の役に立つというのでしょうか?

 私が凄いなと思うのはバフェット氏位なものですかね・・・。有言実行で長期投資で多くの利益を上げて行っております。ただ、それでも失敗する事はあると氏は言っておられますし、どんな投資家でも失敗はあるという事です。それを100%儲かる投資方だとか、常勝だとか、有り得ない話で人を引き付けようとする輩が多い世界ですから、本当に注意しなくてはならないという事でしょう。

 私自身も予測は立てておりますが、それが必ず当たると思っているわけではありません。常に外れた場合はどうするかを考え、それに対応する手段というものをシュミレーションし続けております。今回も9000円を割るかどうかであろうし、行っても8500円と考えておりますが、場合によってはそれを割るような局面があるかもしれないとは考えております。

 ただ、状況から予測するに、そのような場面が出れば予測以上の買い場が来たと考えるべきであり、その局面で右往左往するようではいけないと思うのです。メンバーの間ではメンタルコントロールの話が出ておりますが、それ自体も大事であるが、最も大事なのは資金配分ではないかと考えます。買い下がれる余裕を持っているのと、下がったらOUTの状態でいるのとでは全く状況が異なるのです。

 人にはそれぞれ実力というものがあり、また資金力というものもあります。これらを筋力として、持てる荷物の量は変わるわけですが、無理に持ち上げれば腰を痛めたり、バランスを崩して倒れたりするわけです。私の考えるメンタルコントロールとは、下がった時に耐える強い心というよりも、買いたい衝動を自分の実力に合わせて抑える事だと思います。買い過ぎれば絶対に売らされるのです。ですから、私は現物範囲の売買を中心としているのです。本当のチャンスと思った時は信用でも買いに行きますが、基本的には実力に合わせて現物だけの取引となっております。

 ちなみに、最近の読み違いですが、内需株は当面来ないと思っておりました・・・。円高は予想していたのにです・・・。内需株に挑むメンバーさんを見て、今はそうすべきではないのではないかと思っていたのですが、メンバーさんの方が上手でしたね・・・。この様に、私の考えが一番正しいというわけではないので、常に色々な事を考えながら行動して頂ければと思います。

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