相場を支配する公的資金   

  昨日、政府は下落が続く株式市場に対しての追加対策として、株式取得機構を拡充する案を出してきました。御手洗経済連会長が、株価対策をというコメントを発表しておりましたし、日経平均は昨年10月の安値に迫る勢いで下げてきていましたから、ここで何もしないわけにはいかないでしょう。これ以外にも公的資金の買いが市場を支えている状態が続いておりましたから、目先はこれでほぼ完全に下値不安は消えたことになるかもしれません。

  ただ、現時点ではあくまでも目先の読みまでしかできません。この政策も基本的には3月末の株価7600円を意識した材料であろうと思われ、その後までは予測できないのです。とにかく3月末は死守するでしょうから、特に大きな心配はしていないのですが、それ以降も株価を維持して行くということを考えるならば、更なる対策も必要となりますし、世界経済が立ち直るにはある程度の時間が必要な状況でありますから、現時点ではそれ以上先のことを考えない方が良いように思います。ここから先は、新しく出てくる政策や企業の状態などを見極めながら慎重にといったところです。

  しかし、この取得機構の話ですが、公的資金は既に大量に株を買っており、それらは8400円辺りから売りにまわるってくるだろうという話を随分前からレポートさせて頂いておりました。この材料で株価はある程度上昇するでしょうし、材料的にはまずまずのレベルだとは思うのですが、上昇しようと思うと上値を抑えるのも公的資金という事になりそうです。間違いなく公的資金が買っているのに、公には買っていると言っていないので、何とも微妙なところではありますが、下値も上値も公的資金が支配している様な感じです。blogranking

  もう少し詳しく書かせて頂くと、ここのところの下落で外資系は4兆から5兆円ほど株式を売ったのですが、公的資金は、ほぼそれを飲み込むほどの買いを入れていたと思われます。そして、今回20兆円を用意してとのことですから、とりあえずは株価にはかなりのインパクトがあるでしょう。ただ、結局は上値も公的が抑えてしまうので、この上昇を見て買いに行っている様ではいつまでたっても利益は出ないということになるでしょう。

  株券は電子化され、資金の流れが明瞭になり、仕手と呼ばれる様な筋はどうしても活動が鈍くなりました。資金の流れが明瞭になる事は確かにいいことなのですが、明らかに不活性化という弊害が出ております。本来ならばこの様な相場においては仕手株の様なものが出てくるはずなのですが、今のところシステムが大きく変わってしまった事や、株価が大きく値下がりしてしまったことにより、こうした活動はほとんど無くなってしまいました。

  裏金などの動きは厳しく監視するようになったのに、国民のカネは黙って株に流れて行く・・・。株価対策には必要と思いますが、本当にこれで良いのでしょうか。徳川幕府300年の歴史を持つ日本は、お上には逆らってはいけないとDNAが記憶してしまっているのかもしれませんが、少しは声を大にして言うべきところは言ってもいいのではないでしょうか。大事な政策だとは思いますが、予算を通して解散と発表しただけでもこれと同じぐらいの効果があるかもしれないのです。まずはお金を使うことよりも、人道的にやれる事からすべきなのではないでしょうか。blogranking

相場予測

 特に大きな変更はしていないと思っております。最近の大きな変更は、7600円割れのところから株式の比率を増やして買い下がった事ですが、基本的には底は見えているという感じのスタンスであります。

 ただ、世界経済は何度も言います通り、未曽有の危機なのです。どうしても世界中の経済対策などを見極めなくてはなりませんし、目先の株価という事になりますと、細かい調整はしなくてはなりません。何とかその辺を加味して頂き、皆様の投資の参考にして頂ければと思います。

 さて、今日はNY株高と日本の株価対策の相乗効果で株価は上昇という事になりそうですが、昨日の弱い局面は出動されておりましたでしょうか。この局面においては、弱いと思って一緒に悲観的になっていたらダメだという事が証明される日になるのではないかと思います。ただ、これで相場が一変するというわけではなく、単に底割れする可能性が更に後退したと考える事ができるだけであり、当然高くなったところを買っていたのではいつまでたっても利益が出ないということになります。blogranking

 昨日は基本的には日計りを中心とした買いを入れていたのですが、朝が一番安いと判断していた為に寄りで粗方仕込みを終えたのですが、結局はその後に買い値を上まわらずに日計りできない分もあったのですが、下げても問題ない銘柄を買っていたので持ちにして様子見としておりました。結果的に今日は利食い出来ることとなると思いますが、株価対策も出てきた事ですし、少し持ちにしても良いように考えております。

 メンバー様から質問があった件ですが、通貨不安で金へ資金が集まり始めたのではないかということがあったのですが、既に良いところまで来ている様に思いますし、金というのは株ほどパイが大きくないので、多くの資金を飲み込むことができません。また、金と株との決定的差は、金には配当というものがないという事が言えるでしょう。株は値下がりしそうだし、配当も無くなりそうだという不安が株を売って金を買うという行動に出ている要因の一つだとは思いますが、値上がり以外何もないのです。そんなものがいつまでも上がるわけがありませんし、買えば買うほど上がるような話が出てくるものです。

 去年までの原油相場を思い出してください。1バレル100ドルを超え、147ドルまで上昇しましたが、その時のアナリストは200ドルになるとか、そんな話をしていたのです。それが今の相場はどうでしょう?高値から100ドル以上も安いところで推移しているのです。原油と金は違うという意見もあるかもしれませんが、どちらも値上がり以外に何も無い世界なのです。まあ、カラ売りというものはありますが、資金が集まって行くという意味では値上がり以外は無いのです。blogranking

 よって、世間では更に値上がりしそうだとか、そんな話でいっぱいになってくるかもしれませんが、それこそ上がってくると買いたくなる症候群という事でありましょう。ですから、現在は金にお金が流れている状態ではありますが、いつまでも続かないと考えておく方が良いと思います。

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