高まるリスクと悲観論

  株式投資で利益を得ようとするならば、ある程度のリスクを取らなくては利益が出せないというのは前にも書きました。そして、皆が考える方向には株価は動かないという事も書いてきました。よって、総悲観の状態になるという事は、株価は下がらなくなるということでありますが、総悲観になったところが大底かどうかとか、何を基準に総悲観なのかというところははっきりと分かるわけではありません。

  週末に色々と分析していたのですが、先週の大きな動きとしては、GDPが戦後最悪の悪化となった事、円安が進んできた事と、株式が安値に近付いてきた事が上げられると思います。私は、この円安は経済対策が上手く行きそうだという事の表れであると見て、投資方針をやや強気に切り替えたのですが、どうも早まったような感じになってしまいました。

  先週発表されたGDPを見て、外資系が日本からの資金引き揚げを増加させた可能性がある事に気付きました。手口的には年金の一手買いが続いており、引き続き一気に底割れするような状態には無いと思いますが、外資の資金引き揚げがこの円安の主因であるとするならば、これは当面尾を引く展開となるかもしれません。blogranking

  また、金価格が上昇している事も気がかりで、これは明らかに通貨へ対する不安が膨張した結果であると言えるのではないでしょうか。通貨への不安という事は、やはりどこかの国がデフォルトになるという危機の表れであるように思います。戦争で国が無くなってしまうと通貨はゴミになりますが、金はその価値を失いませんから、特に戦乱を乗り越えてきたヨーロッパの人たちにとって、金は何よりも重要な資産ということになるのです。特にヨーロッパでの不安がということになれば、金が大きく買われても不思議ではありません。

  国内においても政治不信から内閣へ対する不支持が80%を超えるという世論調査も出ており、正に混乱状態でありますから、これが円売りにつながっている可能性もあります。円売りというよりは、日本株を売って自国通貨に両替している結果としての円安でありましょう。やはりレシオが30倍台というのはかなりきついという事の表れでもあるのでしょう。

  しかし、確かに株が売られて円安でということになると、日本人としては自信も失ってしまいますし、とても嫌な感じになってしまうのですが、そのままだと円は80円台に進んでも何ら不思議はない状態でありましたし、そもそもこの不況を増長しているのは円高なのでありますから、目先は株が売られて円安になってだとしても、それは輸出企業にとっては大きなプラスとなるのは間違いない事実なのであります。blogranking

  状況はかなり酷いのですが、今我々が感じている酷さは、今回の金融危機の当事国である米や、それを上回る被害を出しているヨーロッパよりも酷い状況なのです。酷いとは言え立ち直れないほどの酷さかと聞かれれば、そこまでではないように思うのは私だけでありましょうか。酷い酷いと言ってばかりでは変化を見逃してしまいますので、そこはしっかりと見据えて行動すべきでありましょう。

  今回の投資スタンス変更は、週末に検討した結果としては、ちょっとだけ早かった様には思います。ただ、銘柄の選択さえ間違わなければそれほど大きなダメージにはなりませんし、修正は効く状態であると思いますので、それほど大きな問題はないとは思いますが、何せ今まで体験した事のない大きな問題に対しての対応ですから、いつも万全であるというわけには行きませんので、常に細かい修正ができる様なスタンスでの投資をして行きたいと思います。

  ただ、3月末の株価7600円というのは、是が非でも守りたい水準でありましょうし、力尽きて買えなくなるという事は無いでしょう。個人投資家ではないので、資金が尽きるという事はないのです。ただ、このまま公的の一手買いが続くと、ほとんどの企業が国有化状態になってしまいますけどね・・・。まあ、良いか悪いかは別として、いくら売ろうとも買ってくることでしょう。今さら買いませんという事はないでしょう。というか、ここでやめたら今まで買った分が全てお釈迦でありますから、そんな愚かな事はしないでしょう。blogranking

  世界は経験した事のないほどの大きな問題にぶち当たり、その解決策を模索している最中ですから、その答えというのはそう簡単に出てくるものではありません。私は、あくまでも資本主義経済が潰れないという前提で予測を立てておりますが、最悪の場合はこの資本主義経済は崩壊してしまいます。そこまでは至らないと思いますが、そうなるかもしれないという危機感は持っておくべきかもしれません。

最後にランキングのチェックを ⇒ 

無料メルマガでは限定記事を随時配信しています。

登録後すぐに送られてくる記事は「地獄の3丁目で見つけた答え」です。

よろしければ、登録してみてください。

読者数2万人以上のS氏の相場観の無料メルマガです。