外資が売り抜けた銘柄

 ここ数年の日本株の売買における主役は外資系であったわけで、その売買高の割合は全体の6割から7割に達しておりましたし、各企業においても外資系が大株主として名を連ねていたり、外資の比率が50%にも及ぶようなところもありました。blogranking

 今回の世界同時不況の影響で、外資系は株などの資産を現金に戻す必要に迫られ、特に大量に保有していた日本株を次々に売りに出してきました。これにプラスして国内の個人投資家からも投げが出るので株価は大暴落となったわけですが、日経平均が7000円をも下回ってしまうとみんな損切りという風に思ってしまうのですが、全ての外資系資金が損をしているのだというのは錯覚であります。

 株価も下がりましたが為替が強烈に円高になりましたから、一見投げ売りに見える外資ですが、意外と日本株からのダメージは少ないのです。また、買い支えとしてPKOも入っておりましたから、売りぬけには好都合でありました。

 少し前までは外債投資などがブームとなり、私の知り合いなんかもドルだユーロだとか、ニュージーランドドルだとか、オーストラリアドルだとか、そんな国の通貨なんて買っていいの?というものまでを買っていましたし、外貨とは無縁と思われる様な一般の主婦層までもが買っていましたが、結局この円高の影響で全滅となってしまいました。日本に来ていた外資系の資金とは全く正反対であります。blogranking

 日本人の投資に対するスキルが足りないのか、それとも運が悪いだけなのかは分かりませんが、少なくともレバレッジをかけて外貨を買っていたとするならば、それは明らかにスキル不足でありましょう。わけのわからない通貨(私の知識レベルにおいてです)にレバレッジをかけて投資するというのは、危険だという認識が足りないのだと思います。まあ、規制緩和の影響で、そういった商品を勧めに来るのが銀行マンだったりするわけで、免疫のない人は乗ってしまうでしょうけどね。

 しかし、いつの世もそうなのですが、誰かが悪いことをして、それに騙されたとして、悪い事をした人が裁かれたとしても、失ったものは返ってこないのです。裁きとは憂さ晴らしに過ぎないものなのです。例えば誰かが殺されたとして、殺した人を裁いたとしても、殺された人は帰ってきません。相場でも悔しい思いをしないように、常に殺されないための努力をする必要がありますし、資産についても後悔しないような運用を考えなくてはならないのです。泣き言を言ったって何も戻っては来ないのです。

 話が脱線してしまいましたが、このように外資系は資産を確保するために苦しい苦しいと言いながらも、日本株に関してはかなり楽に売り抜けて行ったのです。そして、今まで保有していた外資の代わりに大株主となってきているのは公的資金であります。これは単純に株が値上がりすれば売ってくることになるのですが、値下がりしたからって売ってくる事はありません。何せ自分のお金ではないので、運用に失敗しても誰かが責任を取って首を切られるふりをするとか、始末書を書くとかそんな程度のことで終わるのです。値下がり位で売るわけがありません。blogranking

 という事は、今まで主役だった外資が居なくなり、再度戻ってくる時がいつなのかは分かりませんが、売らない公的資金が主役になった相場において、どれほど下値不安があるというのでしょうか。確かに上値は重いと思いますが、確実に下は固くなっていると思うのです。現在、日経平均におけるレシオは30倍を超えており、米や欧州の12%等から比べると恐ろしく高いのですが、その水準で維持できているというのはこうした背景があるからなのではないでしょうか。

 とりあえず、主要な決算期である3月末の株価は守りたいだろうという風に予測しており、その後は株価も崩れやすいかと見ておりましたが、ここから更に売ってくる外資が居なくなった東京株式市場において、それ程大きな不安はないのではないかという考え方に変わってきました。

 当然不安はまだまだありますし、経済対策が出始めてきてはおりますが、国内の政治は荒れ放題ですし、諸外国も資金繰りに四苦八苦しておりますからとても強気にはなれないのですが、とりあえず、東京株式市場においての更なる下落の可能性は低いと考えている次第であります。

 だからと言って相場全体が上昇に転じるという風に見ているわけではなく、ポイントは抑えていかなくてはなりませんが、この水準から更に下に下がる様に考えていてはいけないように思います。また、全ての銘柄を外資が売りきったというわけではなく、当然持ち株比率が依然として高い銘柄もありますので、一概に当てはまるわけではありません。ただ、外資の売りに対するPKOの行動を見ておりますと、今後も外資の売りに対しては買って行く姿勢でありましょう。blogranking

個別で対応

 昨日は日経平均は下がっておりましたが、私が運用している銘柄はなかなかいい感じで動いておりました。固めるやつということでお話していた銘柄は結構上がりましたし、電機系の銘柄もきれいに反発してくれました。カラ売りでご紹介していたオリックスも大きく値下がりしてくれました。当然仕込んでいるけど動かない銘柄もあるわけですが、狙いを付けている銘柄に関して言えば、総じて問題はないといった感じでありました。

 特に固めるやつに関しては、正に基礎となるような感触を得ておりますので、これからも保有して行きたいと考えております。ただ、高くなると買いたくなる症候群ではダメなのです。一見調子よく見えても、高いところというのは何が起こるか分からないのです。こんな相場ですから、他の銘柄が不調であれば利益の出ている銘柄というのは真っ先に売られる事となるのです。それすらも吸収してこそ本物なのですが、現時点ではそこまでの動きになったかどうかは分からないのです。blogranking

 また、前回の上昇の時もそうですが、結局高くなったところで買った場合は待たされてしまったわけですし、場合によってはロスカットしてしまったかもしれません。ここを買ったら必ず儲かるポイントなどというものは存在しないのですから、本当に利益を出したいと考えるならば、高いところを買うような事はしないようにすべきなのです。

 まあ、ギャンブル好きならばそれもありですが、大多数の方は大事な資産を運用していると考えてレポートしているので、考え方についてはご自身のスタンスに合わせて調整して頂ければと思います。私の考えが常に正しいとは限らないのですから・・・。blogranking


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