残したい天下り先  

 昨日、日本航空も公的資金注入の検討に入ったという報道がなされたのですが、今回の景気悪化以前から赤字体質になっている同社がすべきことは、とにかく今の高コスト体質を改善することであるはずなのです。売上高は世界5位と大きな会社でありますが、こんな体質では公的資金を注入しても何ら意味のない結果になってしまうでしょう。

 しかし、どうしてこんな意味のない会社に公的資金をという話になっていくのかということを考えると、どうやら官僚の大口再就職先という役目がある様であります。元々同社は国が作った会社であり、官僚などが大きくかかわっている会社なのです。潰せば再就職先が減ってしまうわけですしどうしたって潰したくないというの心情でありましょう。とにかく日航を潰さないというのは、元国営というところが大きな材料でありましょう。

 株価は公的資金を入れればエルピーダの様に回復する方向かとも思われたのですが、現時点では検討段階とはいえ無反応状態となっておりました。やはり体質が見抜かれているということなのでしょうか。反応するかとは思っていたのですが、同社に関しては見当違いな予測をしてしまったかもしれません。

 ところで、昨日は日本綜合地所が会社更生法ということになりました。これからも不動産業はかなり厳しいでしょうし、更に倒産するところが出て来る可能性は高いと見ておりますが、不動産業は公的資金を申請しても注入してもらえないでしょう。不動産業は多過ぎる上に国民の生活にマッチしていない部分が多いのですから、これは仕方がないことかもしれません。不動産業も大きな天下り先ではあるのですが、元国営というわけでもありませんし、こちらは諦めるしかないといったところでしょうか。

 どんなに苦しくても不動産業は見殺しにし、高コストのどうしようもない航空会社は助ける・・・。まあ、助けると決まったわけではありませんがおそらく助けるでしょう。業種的に違いすぎるかもしれませんが、先日のエルピーダの件もそうですが、市場原理に逆らった事を繰り返したつけは、いずれ払わされることになるという事を理解しておかなければならないのではないでしょうか。


上限接近

 昨夜のNY株式市場は、新金融安定化策への期待から買われ、同時に為替もドルが買われて円安の方向に動いてきましたので、今日の東京株式市場は不動産以外は大分買われそうな雰囲気でありますが、想定された高値に接近してきますし、そこから上に抜ける材料があるわけではありません。まだまだ大きな下落の可能性も残っておりますし、間違ってもこの上昇で買いに行くような事はしないようにしたいところです。

 メンバー様からの質問で、暴落の可能性はどれほどあるのでしょうかというものがありました。私は先日もレポートした通り、イギリスやロシアなどがデフォルトの危機にあると思っておりますので、これらがそうなってしまうと大きな下落要因につながると考えておりますが、日経平均ベースで考えた場合ですが、これらがデフォルトとなっても10月の安値である7000円割れ程度までしか落ちないのではないかという気はしております。

 下落に関してはかなりの部分を織り込んでいる様に思いますし、各国が協調して経済政策を打ち出していくでしょうし、急回復は無いと断言できますが、それ以下の水準に暴落して行く可能性は低いように感じております。ただ、想定外の事が起こるから暴落というものが起こるのであって、これ以上の悪材料が出てしまえば更に下もあると思います。日経平均で6000円割れというのも無いとは言い切れません。

 これ以上の悪材料が出て日経平均が6000円以下にという確率は3割ぐらいはあるのではないかと予測しておりますので、そうなった時に出動できるように50%の現金を確保しているのです。上がった時は慎重になり、下がった時は勇気を持って行動する事が大切だと思います。今日は上がりそうでありますから、とにかく慎重に様子を見る事が必要でありましょう。

 この様な相場ですから、毎日色々なニュースを目にし、色々と考え方を修正しながら相場に対応しておりますので、過去に違う発言をしていたとしても、これが今現在の考え方であります。一番大切なのは臨機応変に対応できる姿勢であり、全てを決めて行動するのが一番危険な事であります。ただ、柔軟に対応するのは大切でありますが、基本はある程度守らないといけません。かなり難しいことかもしれませんが、毎日の変化等は常にレポートして行きますので、上手く考え方をくみ取っていただければと思います。

 というわけで、本日は上昇ということになりそうですが、高いところは見送るべきですので、今日もあまりする事は無さそうです。安く仕込んでいた分が利食いできそうなら利食いするといった感じでしょうか。本日も頑張って行きましょう!

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