先行きは暗いが

 この週末はたまった資料などの整理をしながら今後の相場を予測する事に専念してきたのですが、どう見ても世界経済に明るさは見えませんし、日本経済にも明るさは見えませんでした。特に絶対に買うべきではないとしてきた自動車、電気、精密を中心に、更には銀行や不動産なんかもこれからが大変なところでありましょう。今は生産調整で在庫を調整しようとしたりしておりますが、車は動けば乗るという行動に出る可能性が高いですし、テレビは映れば良いという感じになりますし、基本的に食料品以外は我慢するという感じが強くなっていくでしょう。流石に公務員関係も危機感が出てきている様ですし、業績の基本である購買行動が抑制されておりますので、当面は暗いとしか言いようがありません。

 昨年は上場企業の倒産件数が新記録を更新したのですが、今年はすでに3社が倒産しております。3社なら大した事はないという感覚もあるかもしれませんが、本来1月というのはかなり倒産件数が少ない月なのです。1月に倒産する位なら12月が乗り切れないのが普通なのです。それだけ急速に景気が悪化しているのかもしれませんし、次は3月末の決算という大きな節目がやってきます。日経平均で8000円割れの状態がこのまま3月末まで続くとなると、かなり苦しい結果になるといえるでしょう。この水準ではかなり危険な状態に陥る生保や損保もあると思いますし、株価の先行きは非常に気にかかるところであります。

 ただ、確かに苦しいですし、これからも悪くなるとは思うのですが、先行きが暗くて誰もが景気が悪くなると思っている今の世の中です。街行く人100人老若男女誰に聞いてもほとんどの人がサブプライム問題を名前位は知っており、誰もが景気が悪くなっていると実感している状態において、株価は去年の10月の暴落で付けた水準を下回っておりません。誰もが悪くなると思っているのにです。そんなに悪くなるなら株価はすでに6000円も割っていて良いのではないでしょうか。これは株式投資をやる上での基本でありますが、皆が悪くなると考えている時に一緒になって悪くなると考えていては儲かるはずもないのです。皆が悪くなると考えているならば、それに反した行動をすべきなのです。

 今、日本を痛めつけているのは、世界経済の悪化である事は確かでありますが、強烈な円高が進行しているというのが主因である事は間違いありません。例えば1ドル100円位であれば、トヨタもソニーも赤字にはならなかったでしょう。それ位この為替の影響は大きいのです。為替がまだ105円~110円位の時だったと思いますが、円は90円をも下回るだろうというレポートを発行させていただきました。予測通りそのような動きになっているのですが、そのあとに起こると予測していた事を覚えていらっしゃいますでしょうか。

 以前にも書いた事でありますが、そもそもこの円高はドルが売られたことが原因であるわけですが、ドルが売られるというのは米の財政出動の影響であり、財政出動の為に国債を乱発している事から始まっていると考えてよいでしょう。当然国債を買ってもらわないと米はやりきれないということになるのですが、それを買ってくれるのは日本が頼みの綱ということになります。国債を乱発すれば実は日本は非常に困るので、必然的にドル買い介入をせざるを得ない状況になっていくわけです。とことん苦しめば、誰もドル買い介入に文句は言いません。今は皆が文句を言わない水準を探っている様な感じでありましょう。

 そして、大型の為替介入が、必ずやってくるはずなのです。これから景気がさらに悪くなるから株は売ってしまおうとか、カラ売りで儲けようとか、それはそれで当たりなのかもしれませんが、私は以上の様な理由から買える銘柄を探して買って行く作戦を取りたいと考えております。皆が悲観している相場なのですから、一緒に悲観するつもりはありません。これが今まで生き残ってきた私の考え方であります。これからも正しいかどうかは分かりませんが、これからも自分の信じる道を突き進んで行くつもりです。

最新版相場予測

 信託のここ半年の買い値の平均を出していくと、おおよそ8500円位が平均となり、この水準を上回ると信託は売ってくる状態にあると思います。また、企業の決算対策売りが例年よりも早く出されてきており、この8500円というのはかなり重い水準という感じが強くなっております。当面は上値の目処は8500円とするのが妥当でありましょう。

 下値の水準ですが、相変わらず7000円割れというのは3月末までの業績の悪さを織り込んだ水準であり、そう簡単に割るものではなく、悪い悪いと言いながらもなかなか行かない水準であろうと思います。当面は7500円位が下値の目処で、7800円を割るようならば買いのスタンスとして考えて行きたいと思います。

 ただ、4月以降も悪いであろうと思いますし、このまま流れが変わらずにずるずると7000円割れというシナリオも無いわけではありません。割ったら割ったで買いであろうと思いますし、特に悲観しているわけでは無いのですが、この様な状況で信用取引で無理な売買をしていると、大きな痛手となる可能性もあります。それほど危険とは思いませんが、そうなっても耐えられるような感じに構えておく事が重要であろうと思います。

 ここで最悪な行動というのは、買っては投げ、買っては投げという状態で、おまけに下がると思ってカラ売った輸出関連株が思うように下げないという風になったらもう最悪です。私が最初に自動車、電気、精密に近づかないようにとレポートした時ならば、まだカラ売りの余地もあったと思いますが、ここまで下げては1割下げる可能性よりも3割上げる可能性の方が高いように思います。メディア向けレポートでも書かせて頂きましたが、一発逆転の為替介入がいつあってもおかしくないのです。

 今、誰かが為替介入があると考えておりますでしょうか?100人中95人位は考えて無いと思います。だからこそあると考えるのが相場であります。おそらくは為替介入があれば、大きなサプライズとして株は買われる事でしょう。頑張っていた人は大きく喜び、売っていた人は悔しがったり後悔したりするわけですが、私にとっては普通の出来事であり、冷静に利食いするものは利食いしたり、そこで上がり過ぎたと思う銘柄をカラ売りしたりするだけです。

 まあ、実際に起こっていないことをこうして書いていても無意味でしょうし、それがどのタイミングで出てくるのかは分かりません。今日かもしれませんし、3か月も後のことかもしれませんし、もしかしたら無いかも知れないのです。無ければ私にとってはサプライズですけどね・・・・。無かったら流石に痛いかも知れませんが、買っている銘柄や注目している銘柄には自信があるので、実際に大きな痛手とはならないとは思います。

 これが株で生計を立てている私の考え方なのですが、もっと詳しく中身を知りたいとお考えの方は、メンバーズサイトのほうをチェックしてみてください。更に詳しいお話をさせて頂いております。

 さあ、今週も頑張りましょう!

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