欧州に飛び火した米のサブプライム問題

 米の損失も大変なものだが、欧州も大変な状況になるということでレポートはしておりましたが、昨日発表されたロイヤルバンクオブスコットランドの悲劇的な決算見通しは、欧州全体に金融不安を増幅させる結果となりました。米はシティだけでも手を焼いている状態なのに、それをはるかに上回る損失を出しているのが欧州のロイヤルバンクであるわけです。正直言ってこの問題をどう片付けるのかが見えてきませんし、片付けるどころか拡大しそうな気配が濃厚であります。欧州も米の住宅バブルの崩壊の影響を受けるのは当然と見ておりましたし、大幅に赤字になることは予想の範囲でしたが、流石にこれほど悲惨な結果になるとまでは見ておらず、ここまで酷いと解決策を見出すのも難しいといったところでしょう。

 正確には覚えていないのですが、30年以上前のことですが、産業全体ががおかしくなって立て直しを余儀なくされたイギリス。基本的には大きな産業の無い国でありますから、何かしらの公共事業でもやらない限りは立て直しが不可能ということで、北海油田の開発をしました。その油田から取れる原油は北海ブレンドと呼ばれるもので、株式投資をされている方なら大体聞いたことがあると思いますが、これが当時の危機の解決策であります。

 大きな産業が無く、基本的には金融経済のみで生計を立てている国ですから、どうしても今回の様な金融危機に見舞われると生きていけなくなってしまいます。北海油田は多数の死者を出しながらも荒れ狂う海に命がけで開発した正に血と汗の結晶ともいえるものなのですが、それこそが本物の産業というものなのかもしれません。私自身の存在意義をも否定してしまいそうですが、やはり汗を流して手にしたお金と、頭だけを使って手にしたお金というものは違うのかもしれませんね。

 さて、今回の金融危機ですが、米シティをはるかに上回る損失を抱え込んでしまった欧州銀行は、いったいどうやって立ち直っていくのでしょうか。いくら困った状況だとは言え、この時代に命を賭けて開発するような産業は無いように思いますし、この問題の出口は非常に気になります。ここを頭だけで乗り切ろうとしたら、それこそ世界の金融経済は崩壊してしまうかもしれません。

 しかし、米は自身の損失を他国になすりつけたというレポートを過去に書かせていただきましたが、その当時考えていた以上の酷さです。まあ、見抜けなかった方にも問題はあると思いますが、それにしても酷過ぎる話であります。

想定以上の下げ・・・

 ロイヤルバンクの損失の規模を見誤っておりました。いくらなんでもちょっと酷過ぎる内容でした。これでは欧州株は悲惨な状況になるのは目に見えておりますし、米や日本もその影響を強く受けてしまいます。日経平均の目先の下限として考えていたのは8300円付近でありましたが、これは下方修正せざるを得ません。とはいっても下限は7500円~8000円という感じで良いと思いますので、8000円割れは積極的に買って行く方針であります。先に買いついている分はちょっと痛いですが、考え方をしっかりしておかないといたずらに損失を膨らませるだけとなってしまいますので、現実はしっかりと見据えて対応ということにして行くべきと思います。

 ただ、私の買っている銘柄についてですが、目先は高いところで買った分はどうにもならないかもしれませんが、春にはほぼ間違いなく上方修正されてくる銘柄群であると見ておりますので、私自身はロスカットせずに保有して行くつもりであります。全力で買ったわけではないので、この分は残念ではありますが塩漬けといった感じであります。

 相場が安い時にそれ以上に突っ込んだ注目株買うというスタンスに変更はなく、完全に8000円を割り込んだ相場において大きく突っ込みそうな注目株は狙い目ということになります。安い時に一緒に弱気になっていては勝てないと思っておりますが、銘柄の選択が悪いとどうにもならない結果しか残っておりませんので、突っ込みは強気の姿勢で対応しますが、銘柄の選別だけは慎重にしていくべきでありましょう。

 狙い目の銘柄については引き続きメンバー様向けにレポートさせて頂きます。

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