期待と現実の狭間

 株の世界は常に先を予測し、出てくる材料を考えながら目先の株価が高いか安いかを考えて行動して行くのですが、相場の上昇局面においては将来への期待を買う事になります。今はとにかく景気が悪くなってきており、もはや民間の力だけではどうにもならない程痛んでしまった世界経済が、オバマ新大統領の政策で生き返ると思って買いに行っている様な感じでしょうか。財界人のコメントや、私の周りの人たちの話を聞いている限りは、おそらくそんな感じであろうと思われます。

 しかし、何度も警鐘を鳴らしておりますが、景気が本格的に悪くなるのはこれからでありますし、いくら期待したところで劇的に景気が回復するような政策はどこにもないのです。目先はこれ以上悪くならないようにするのが精一杯でありましょう。サブプライムという借金で遊びまわった付けを払うのは容易ではないのです。

 昨夜のNY株式市場は、全米雇用報告が予想よりも弱かったことや、原油の在庫増加、インテルの下方修正などを受けてNYダウは大幅反落となり、年初からの上げ幅を一日で帳消しにしました。オバマ期待では買っていたものの、結局現実はきついといった感じでありましょうか。安心感を持って買いに行ってしまったら一瞬にして殺されてしまうといったところでしょう。

 そして、市場はこの悪さを実感し、更に政策へ対する期待を高めて買うという事を繰り返すので、まだ下げるかもしれませんが再度買ってくる事になるでしょう。しかし、何度か書かせて頂いておりますが、とりあえず春までは良い数字が出るはずもなく、今後も悪い数字と政策との綱引きの様な感じが続くのではないでしょうか。現実はかなり厳しいのです。

 相場というものは、常に先を読むものではあるのですが、今は単にテクニカル的なリバウンドにオバマ期待が高まった結果として上昇しているというだけのものであって、この上昇は決して先見性のあるものではないと見ております。それでもオバマ就任の20日か節分のころまでは上昇する可能性がありますが、この上昇が景気回復の予兆と捉えるのは非常に危険なことであると考えます。

 ここからは東京株式市場の話ですが、だからこそ昨日の様な上昇局面は買いに行きたくないのです。売られ過ぎているとはいえ、シャープがS高になるような極端な相場に素直について行く必要はないのです。日本にとっては単に為替が円安になってきたという単純な理由での上昇が多い状態でありますから、米に何かがあって再度ドル安になるだけで買う理由が飛んでしまうケースがほとんどなのです。中には個別の材料が評価される様なものもありますが、景気の行方がはっきりしていない以上はほとんどの銘柄は買えないということになります。

 ただ、全く買えないかと言えばそうではないわけでもありまして、銘柄さえ絞ればそれなりに買える相場ではあります。また、買うタイミングさえしっかりしていれば、更にリスクは低減できるわけです。昨日までは買いたくない相場でありましたが、今日の様に下げる見込みの強い相場はウキウキ状態となります。目標は日経平均で8859円の窓の付近といった感じで良いのではないでしょうか。下げ自体は狙い通りなのですから、後は狙い通りの行動ができるかどうかだけです。

駆け引き

 ボロ株がフィーバーしたり、朝は反応して無かったのに後場に買われてS高とか、今の相場はモグラ叩き状態で、本当にどこが飛び出すか分からない状態であります。しかもそのモグラの動きの速いこと速いこと・・・。モグラ叩き状態の上に情報も次から次へと入ってくるのですが、ただでさえ危ない情報が混じっている上に、相場が反落しそうな時に下手に買ってはやられてしまうのは目に見えておりますので、年明けからは日計りか、最大でも一泊二日に専念してきました。メンバー様にお送りする情報は、かなりフィルターにかけている状態ですが、やはりセーブしておいて良かったといった感じでしょう。

 しかし、この様な下げが出た時はチャンスであります!狙い通りに下げが出たのですから、このチャンスはしっかりと活かして参りましょう!本日は久しぶりに忙しい取引となりそうなので、今日はこの辺で失礼いたします。皆様のご健闘をお祈りいたします。

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