先見性のない相場

 株価は経済の約半年先を読むと言われ、景気が悪い中でも株価が上がり始めたり、逆に景気が良いのに株価が下がり始めたりする事によって、足もとの値動きは半年先の経済状態を探る事に使われます。これを株価の先見性といい、今の様に景気が悪い状態で株価が上がり始めると、この先見性を根拠に景気の回復を確信したかの様な話が出やすくなります。私自身もこの株価の先見性については肯定的であり、そうであると感じることが多いのですが、今回の株価上昇に関しては先見性は無いのではないかと感じております。

 と言いますのは、どう考えても経済の先行きが見えてこないのです。メディアではオバマ新大統領に期待しているという話が多く出てきておりますが、既に就任前に政策自体は出尽くしている様な感じがありますし、そもそも銀行へ対する救済や自動車業界へ対する救済に関しても疑問点が多過ぎるのです。

 銀行の救済は、不良債権の処理はどうするんだという疑問もありますが、注入した資金に金利が付いているのです。日本は銀行に資本注入した時に金利はつけていません。それでも返済までに何年もの月日を必要としました。おまけにバブルがはじけて景気が悪かったのは世界中で日本だけだったのです。今回の様に世界中でバブルがはじけた状態で、いったいどうやって回復させようというのでしょうか。米のやっている銀行救済は、ギャンブルで負けた人にお金を貸して、もう一度頑張ってこいと言うのと同じような感じです。別な表現をするならば、病気で死にかけている人に高額の薬を売りつける様な感じでしょうか。そうでもしなければ世論が納得しないのかもしれませんが、このやり方で本当に助かるのか?という疑問でいっぱいです。

 また、自動車の救済にしても同じように金利がかかる資本注入なのですが、そもそも高排気量のアメリカンチックな車は原油が安くなったってもう売れないのです。アメリカ人というのは、結構環境意識が高いのです。浪費好きなのにエコに敏感なので、今のままではGMの車は売れないのです。そもそもGMは車で生きてきたのではなく、金融部門によって生きてきた会社であります。資本注入をしたってこのままでは助かるはずもないのです。しかもこれにも金利が付いているのです。どうやって再生するのかさっぱり見えてこないのです。

 そもそもこれらのお金はどこから出してくるというのでしょう?何度かレポートさせて頂いておりますが、出所は国債の発行しかないわけで、国債を誰かに買ってもらわなくてはなりません。そこはバフェットだとか、色々とお金持ちが沢山居る国ですから、その人たちが出せばいい話なのですが、これは儲からないのでまずお金は出さないでしょうね・・・。買わされるのは日本です。

 そして、当然国債を乱発するわけですから、ドルは売られる事となります。今はイスラエルに戦争をさせたりしているのでドル高になっていますが、こんなものは単にカンフル剤に過ぎず、いずれ効き目は切れるはずです。ただ、状況が激化すると中東全体が戦争になっていく可能性がありますので、そうなってくるとまた話は変わるのですが、今はここには触れないでおきます。

 どう考えても今後のドルは安いのです。1ドル93円位まで回復してきてはおりますが、これは目先の動きに過ぎないと思いますし、この様な状況を材料にした株高には先見性は無いと言わざるを得ませんので、この株高に乗り遅れてはならないという感覚を持つと大変なことになるかもしれません。

 とりあえず、20日のオバマ政権誕生までは祝賀ムードと言いますか、ご祝儀相場の様な感じになるかもしれませんが、例え調子が良かったとしてもその辺りで出尽くしの様な感じではないでしょうか。目先は勢いだけで売買してても良いと思いますが、常に警戒心を持って冷徹にロスカットするとか、変化をしっかりとらえられるような姿勢で臨まないと、1月中に痛い思いをさせられてしまうかもしれません。

警戒ゾーン

 円安効果のおかげで株価は高い始まりになりそうですが、全体的には既に買い難い感じになっております。個別ではまだ上昇していない銘柄などがありますので、そういったところを中心に狙って行けば良いのですが、それでも日計りや一泊二日が限度といった感じであります。狙い目はやはり押したところであり、こんな高いところで、しかも上昇しているところで買いに行っていては命がいくつあっても足りないといったところでしょうか。何となく安心感が広がってきている様に感じておりますが、私はこの上昇が怖くて怖くてたまりません。カラ売りまではしませんが、まともに仕込むような事は絶対にありません。

 というわけで、本日はあまり書く事がないので、いつもはメンバー向けに書く内容に近いことをこのコーナーで書いてみようと思います。

 カタカナの小売銘柄(メンバー様には銘柄名を公開してます)昨日は反落してしまったために、終わってしまったのですかという質問もきてましたが、特にそのような感覚では見ておりません。業績が良くなるのはこれからであり、底値圏でのもみ合いの最中ですから、ある程度上がれば下がる日もあるという認識で見て頂ければ良いのではないかと思います。とりあえず、私の知り合いが責任者を務めるファンドは仕込んだまま動いておりません。安くなればまた買ってくると思いますし、この程度の値幅を目的とした戦術ではないと思います。昨日は寄り強かったので私自身は半分利益確定としましたが、安い局面では再度仕込むつもりであります。

 2000番台のカタカナ二文字の銘柄。例のファンドは仕込みを継続している様です。結構力が入っている様なので、どこかで動きが加速するかもしれません。ただ、基本的に上昇しているところは買いたくないので、押している局面が良いとは思います。75日線が頭上に接近してきておりますが、これに重なる辺りで何かの変化が起こるかもしれません。下ということはないとは思いますが、70000円のラインを割るようだと嫌な感じになるかもしれません。今のところは問題ないように思いますが注目してみる価値はあると思います。私自身は現時点では手持ちはありません。

 とまあ、こんな具合でメンバー様にレポートしているのですが、参考になりましたでしょうか。今月は先月よりも早いペースでメンバー様が増えておりますので、先月より早く募集を締め切る可能性が高くなっております。参加をご検討の方は、お早めにお申し込みください。

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