高ボラがもたらすもの

 昨夜のNY株式市場は679ドル安という大幅安というか、普通に言ったら完全に暴落でありますが、久しぶりに大きな下げに見舞われました。とはいっても11月には500ドル前後の下げが6回もあったわけで、679ドル安もそれほど驚きは無いといった感じでありますが、それでもこれだけ下げればそれなりに何かがあったと考えるのが自然でありましょう。昨日のレポートを書いていた時点ではこれだけの幅の下げは当分ないだろうと見ていたのですが、やはり高ボラをなめてはいけないといったところでしょう。この幅で下げた事に対する驚きは無いのですが、ちょっと予想以上の下げでありました。

 ニュースを見ると、世界経済の悪化に対する懸念が売りを呼んだということですが、新たに何かが起こったのでしょうか?相変わらずタイでは混乱が続いている様ですが、世界経済に与える影響という意味では軽微な事であり、これが下げの原因のわけがありませんし、バーナンキFRB議長が米経済が緊張下にあると発表したことや、全米経済研究所が07年12月からリセッション入りしたとの見解を発表したことが原因なのでしょうか。それとも年末商戦が不調になりそうだということが原因なのでしょうか。

 実際に冷静にニュースを見れば分かるのですが、昨日何かが大きく変わったとか、大きな何かが起こったというわけでは無いのです。全ては分かり切ったことだけであり、ボラが高いために売りに傾いた市場が加速してしまったというだけのことなのです。悪いのは分かり切ったことであり、これらの材料は下げた理由を無理やりそれのせいにしているだけで、関係ないとは言いませんが、それを理由にしてこの下げに納得していてはいけないと言うことではないでしょうか。下げて当たり前の経済状況なのですから、下げる事に対して驚いていてはいけないのです。どちらかと言えばここのところのNYの上昇の方が驚きでありました。

 これから3月にかけて悲惨な経済指標やら指数やらが続くはずで、何度も書いてきている通り米のクリスマス商戦は惨憺たるものとなるでしょう。今さらどうあがこうとも今年のクリスマスは悲惨な状況となってしまうのです。そして、本来それは誰もが納得していることであり、悪い数字に驚きは無いのです。

 もし、市場にサプライズがあるとすれば、思いの外売上が良かったとか、上昇面での材料が出た場合でありましょう。故に暴落は無いと考えていたのですが、679ドル安でもそれ程きつくは感じませんので、数字的には怖いのですがある意味許容範囲の下げなのかもしれません。せいぜい400ドル程度の下げが中心であろうと考えておりましたが、場合によっては800ドル前後の下げもあると仮定することにします。

 現在の相場は、政策期待から買われてきていた部分が大きいのですが、財政出動が本格化していくと当然通貨安が起こります。以前にも書いたことですが、財政出動によって通貨安が起こる事が予想できるのですが、当然行き過ぎれば介入しなくてはならず、例えばドル安ですが、日本は非常に困るという状態になりますから、政府は仕方ないという理由でドルを大量に買うことになるでしょう。そして、それが米の国債の価格を支える事になるのです。私はドル安になってもそれを生かすべきであろうと思いますが、確かにドル安が進み過ぎると色々と被害が広がりますので、どこかでは介入が必要であろうとは思いますが、それが90円どころではちょっと早いのではないかとも考えております。

 為替は予測通り1ドル90円の方向にむかって動き出しており、95円の攻防もいつの間にやら90円の攻防ということになっていくと見ております。後はどこで為替介入があるかということになるのですが、こればかりは予想しきれませんので、臨機応変に対応ということになるでしょう。とりあえず、ドル安の流れが続くとは思いますが、ある日突然介入でその向きが変わると思いますので、FXをやられているかたは十分に注意して行くべきでありましょう。

 ボラが高いために予想外の値幅が出たりするのですが、それでも問題ないスタンスで取引して行けるようにしなくてはならないということになります。今回一番言いたいことは、毎日何かが変わっている様な気がしても、実はそれ程変わっていることはないということです。

下げはチャンス

 正直ここまで一気に下げるとは思いませんでしたが、NYダウの戻りが強すぎるためにかなり警戒はしておりました。いくらなんでも9000ドル付近まで上昇なんておかしい・・・これが正直な感想でありました。故に直近で仕込んでいた銘柄も昨日は上昇スタートとなりましたので、粗方利食いしてしまいました。今日はNYが大幅安ですので、この下げの局面は強気で狙って行こうと考えております。

 何度も飽きるほど書いておりますが、下げたら買いなのです。昨日までの様に上げている局面で買ったり、ちょっと下げたところで買ったりすると、本当に苦しいことになってしまいます。特に下げそうな気配を見せたら売っておくのが当然の行動でありましょう。そして、この様な下げが出た時はチャンスなのであります!私が狙っている銘柄は、実はいつも同じようなものばかりなのですが、詳しい銘柄についてはメンバーズをご覧ください。

 今日の方針は、とにかく突っ込んだところを買うという感じで、特に大引けにかけてが良いのではないかと考えております。

最後にランキングのチェックを ⇒ 

無料メルマガでは限定記事を随時配信しています。

登録後すぐに送られてくる記事は「地獄の3丁目で見つけた答え」です。

よろしければ、登録してみてください。

読者数2万人以上のS氏の相場観の無料メルマガです。