変化する勢力と見えない長期展望

 9月末から始まった株価の暴落は、沢山の投資家を株式市場から退場させられました。更にヘッジファンドの資金や、外為等の金融商品を加えると、本当に凄い人数と金額が金融市場から消えたことになるのですが、この暴落の期間の中で割安と感じた人が新たに株式市場に参戦してきました。同じ株式市場ではあるのですが、2か月前とは全く違う資金が動かしている様な感じでありましょう。

 もちろん年金資金などは同じであるのですが、市場は明らかに違うものとなったということが言えると思います。特に今の相場は割安と感じた個人が相当入ってきておりますし、プロ紛いの様な取引をする人が増えておりますから、市場はますますボラが高くなっていくような感じがします。これが時代の移り変わりでしょうし、悪いことでは無いのですが、相場に対する考え方を常に柔軟にしておかないと、新しい相場にはついていけないということになってしまうかもしれません。

 個人が参戦してきている理由を見ていると、長期的には割安だとか、バブル崩壊後にこんな安値を買って大儲けしたからとか、とにかく割安であるという言葉を多く耳にします。確かに私も割安であろうという考えも持った時期がありますが、これだけ世界の経済が荒れている中で、何を基準に割安だという判断をしているのでしょうか。

 住宅バブルが崩壊してサブプライム景気は終わってしまったので、絶対に元の景気水準に戻る事は出来ないのです。戻ることができるとすれば、おそらくはそれは究極の荒技である戦争だけでありましょう。なので戦争が起こるという見方もしておりますが、時代も変化しておりますから、この答は求めないようにしておきますが、とにかく元には戻れないのです。

 日本の景気もそうなのですが、米の景気はこれから本格的に悪くなるのです。GMを見ても分かる通り、米の代表的企業が倒産の危機にひんしているのです。これを助けなければ何百万人もの失業者が発生してしまうので、何とか助けなくてはならないとは思うのですが、不要な物を作っているから経営危機になったのです。それに、共和党が言っている通りなのですが、GMだけを助けるのはいかがなものかという考え方もあります。助けたとしてもそのやり方を間違うと、本当に大変な事となってしまうのです。ただでさえAIGに資本注入だとか、大きな負債を抱えてしまっているのですから、一歩間違えれば米自身がデフォルトということににもなってしまうでしょう。状況はそれ位大変な事となっているのです。サミットで答えが出ないのもうなずけるほど問題は深刻なのです。

 長期という期間を5年~10年という風に見たとすると、確かに日本は10年程度でバブル崩壊から立ち直り始めましたが、今回は日本以外がバブル処理ということになりますから、もしかするとその期間での回復は無理かもしれないという感じもします。政策が上手くいけばそこまでかけずに回復という見方も出来ますが、今のところ上手くいく兆しは見えてきておりません。

 そもそも首脳陣から聞こえてくる言葉は、成長を回復させるとか、ちょっとずれているとしか言いようのない言葉しか出てきません。何度も言いますが、決して元には戻らないのです。よほど特殊な状況にならない限りは、原油だって向こう10年以上100ドルを上回るような事は無いでしょう。全ては行き過ぎたのです・・・。

 さて、長期的に日本株は割安でしょうか?今の業績が続くのであれば確かに割安であろうとは思いますが、輸出立国である日本のほとんどの企業は今までの業績を維持できるわけがないのです。長期保有ならどこを買っても大丈夫などという言葉に惑わされない方が良いのではないでしょうか。せっかく入ってきた新しい投資家と投資資金が無駄に消えないことを祈ります。

長期展望は暗闇だが・・・

 昨日も書いたことですが、相場は変わり始めております。特に個人のパワーが相当強く感じられるようになってきており、公的資金との連合軍で底値は堅いといった感じでありますから、NYが下げてもさほど下がらず、上げればそれ以上に上がる様な感じになってきている様に思います。

 ただ、あくまでも長期対応ではなく、限りなく目先対応という形であり、昨日の様な下げ局面で買った分は、早速利食いという形であります。本当はもう少し引きつけて利食いして行きたいところですし、目先は大きな下げは無いとは思っているのですが、どうも銀行株の調子がおかしすぎるのです。8時50分現在の気配ですが、日経の反発なんて関係無いぐらい軟調な感じであります。これは良からぬ事の前触れと考えた方が良いと感じており、万が一に備えておく必要があるといったところでしょう。

 銀行株は不安ですし、電気、自動車、精密などのセクターは当面買えない状態でありますが、その他のセクターでは値上がりが狙える可能性が高いものもあります。私が一番惚れこんで仕込んでいる食品株もそうですが、建設株の一角や、インフラ関連の主要企業なども面白いところでありましょう。具体的な企業名についてはメンバーズレポートをご覧ください。

 ここで大事な注意点があるのですが、5%も値上がりするようならとにかく利食いして行くのがお勧めであります。細かくたって利食いして行くことが今の相場では一番大事だと思うのです。間違ってもこのまま上昇していくことは無いと思いますし、本当に上昇するならそれなりの前兆があるものです。今はそのような前兆は全くありませんので、安心して利食いしましょう。

 そして、これも何度も書いていることですが、高い時は絶対に買わないことです。今日の様な局面は利食いするとしても仕込むような日ではないと考えております。また安くなる局面がありますから、慌てて高いところを買いに行かないことです。

 というわけで利食いが一番のおすすめなのですが、私の買い続けている食品株はほとんどそのままなのです。言ってる事と違うじゃないか!って言われそうですが、他の銘柄とは違うオーラを感じており、これは化けるだろうという気がしてならないのです。相変わらずタイミングは分からないのですが、不安はほとんどないといった感じでしょうか。ちょっと調整が長引いているので、そろそろ動きだして欲しいところですが、もう少しカラ売りも欲しいですからね・・・。今しばらくの辛抱でしょうか。

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