ブラッククリスマス

 米においての年間消費金額の2割が消費される11月末からクリスマスへかけてのクリスマスセールですが、サブプライム問題から発展した金融危機はこの一年で最も大事な時を破壊してしまいそうです。

 クリスマスの消費というのは、誰にでも想像できる事と思いますが、通常よりも高価なものを消費する時であり、日本の輸出品が多く買われる時ですから、ここで購買力が大きく下がってしまうということは、日本企業にとってもかなりのダメージということになります。どんな政策を打ち出そうとも今年のクリスマスに間に合うわけもなく、目先のクリスマスだけを無事に乗り切ろうという目先的政策を出すようでは傷口を広げるだけになりますし、どうしたって先行きは暗くなってしまうのです。足元では悪い数字が出ても予想よりも悪くなかったという反応が出たりしておりますが、今年のクリスマス商戦が終わるまではどんな数字も目先の材料に過ぎないと言っても過言ではないでしょう。

 少し問題はあると思いますが、日本の公的資金は明らかに株価を支える役割を開始しました。買うなら7500円から下でやるべきだろうという希望はありますが、実際に始まった公的の買いは7000円割れから始まり、8000円台に入っても衰えず、トヨタの売り気配も当日中に寄りつかせるほどの力を見せつけてきました。確かにこれで底値は無くなったという感じは強くなってきており、この動きを見た個人投資家も強気になってくるかもしれませんが、公的の買い値ラインが高過ぎるという印象が強いのは私だけでしょうか。

 公的は8000円割れを買うだけで十分で、それ以上を買う様ですと結局は売り圧力になるだけですから、あまり出過ぎない方が良いに決まっているのです。公的が出動してきたのは大きく評価出来る事ですが、やり方という意味では大雑把という感じが否めません。世界に協調して色々と対策を実行して行くことは重要ですが、もう少し先を考えて行動すべきでしょう。世界の景気を牽引してきた米は風邪をひき、一年の消費の2割を占めるクリスマス商戦は悲劇的な幕切れとなるのはほぼ確実であろうと思うのです。世界のために貢献しようというのならそれも良いことですが、財源は何と言っても年金資金ですからね・・・。もう少し大事に扱って頂きたいところです。

 ただ、世界は今の苦境を脱するために様々な政策を打ち出して実行してきており、その中でも特に大きな役割を担っている利下げと通貨の大量供給は、明らかにカネ余りを作り出しており、必ずどこかへと流れて行くのです。公的の出動の値段帯が納得行っていませんので、どうしても中長期では怖さが残りますが、目先としては下値不安が後退している日本株が買い対象になるのではないかと見ております。

 しかし、全ての銘柄が買われるわけではなく、あくまでも業績面の裏打ちがあったり、特殊な取り組み状態であったりする銘柄が主役となるとみております。当面は日経平均自体は1万1000円が上限で、もしかすると1万円すら超えられないかもしれない状態であると見ており、日経平均が高くなっている時に出動してはまず勝てないだろうという感じが強いです。面白い局面になるとは思いますが、とにかく冷静に見極めてまいりましょう。


上値はそれほど高くはない


 あくまでも日経平均の話ですが、公的が出動してきたことにより底値はほぼ無くなったと見て良いのですが、上値も無くなってしまいました。何度もしつこく書いていることですが、米のサブプライムの損失が確定しないことには、下げ止まる事はあっても上昇に転じることはできないのです。しかも、バブルが崩壊したわけですから、株価が元に戻るには数年以上の年月が必要になるのです。金融危機が実体経済を本格的に揺らすのはこれからだということを知るべきで、今は株価が戻って行ってるのですが、そこに安心感を覚えてはいけないと思います。

 先日メンバー様に書かせて頂いたレポートの中に、上を買いたくなったらその上を誰が買ってくれるのかを考えてみようというものがあったのですが、日経平均で言うところの9000円以上を買いたいと思うところがどれほどあるのかということです。突っ込めば買って良いと感じておりますが、絶対的に上昇している局面は手を出したくないという風に考えております。

 しかし、相場が上げても下げてもそれを完全に無視した動きをする銘柄があるのも事実であり、130円台後半から買い続けてきた銘柄は先週末に200円台に乗って来ました。とにかく速度が丁度よく、200円台に乗せたのに達成感もありませんし、相対的にカラ売りも増え続けております。100円台前半でカラ売ったところは正に地獄といったところでしょう。そして、本当の上昇はこれからのはずなのです。もうばれている銘柄かとは思いますが、まだまだ先があると考えておりますので、正式な一般公開はもう少し先伸ばしにしたいと思います。

 まあ、こういった特殊な銘柄は抜きにして考えたならば、今日の高いところは利食い場ということになるのではないでしょうか。先週末の突っ込みが公的によって防がれてしまいましたから、どうしても満足なほどの買いは入れられなかったのですが、買えていた分に関しては利食いしてしまう方が良い様に感じております。

 大事なことはただ一つ!高い時は買わない事!よって、今日は見送りと利食いの日ということになるのではないかと思います。更に詳細についてはメンバーズをご覧ください。 

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