相場は行き過ぎる

 相場というものは上昇も下落もそうなのですが、過熱してくると行き過ぎる傾向にあります。過熱しているのだから当たり前だと思われるかもしれませんが、これを分かっていないと大変な判断ミスを引き起こしてしまいます。

 先日、原油相場が1バレル147ドルの高値をつけた後に下落を開始し、今ではその半値以下までうられて1バレル62ドル台ということになってしまっております。私は100ドル以上でも行き過ぎだと考えており、100ドルを超えたところから更に警戒を強めておりましたが、有り得ないと思っていても結局は147ドルまで上昇してしまったのです。その時のアナリストは150ドルも当然で200ドルもあるだろうという話をしておりました。

 147ドルまでの上昇は正直言って読み切れませんでしたが、結果的には行き過ぎた水準は訂正されました。これから世界経済が後退局面に入って行くわけですからどの水準が適切であるかは分かりませんし、ここまで売られると流石に実需というよりも金融商品としての換金売りというだけのことになりそうですから、もはや生産調整などというものも役には立たないということになるでしょう。原油価格が上昇している時に増産しても価格が止まらないのと同じ構造だと言えるのではないでしょうか。

 さて、原油は行き過ぎた結果の現れとして大幅な水準訂正が起こりましたが、1ドル90円台まで買われた円や、7000円近くまで売られた日経平均や、8000ドル近くまで売られたNYダウは行き過ぎの水準なのでしょうか。

 行き過ぎかどうかを判断する大きなポイントとしては、第一に市場参加者の心理状態を考える必要があるでしょう。原油が140ドル台に入った時に行き過ぎだという話はほとんど聞こえず、原油が高過ぎるというデモが起こったり、政府が政策を考え出したりと、本当に悲惨な状態でありましたが、誰もがやばいと思ったその時が高値のピークであったといえるでしょう。

 為替はざっくりとした感覚で、学者さんの様な計算で求めた数字ではないのですが、100円台に居る時から95円まではあるだろうと考えておりましたが、その予想を一気に突破して90円台まで急伸してしまいました。メディアを見ていると80円台突入や、85円位までの上昇がという話が出始め、かなり総悲観状態になってきたように思いますので、おそらくは行き過ぎの水準に突入している様に思います。

 更に、相場のプロではない個人が現金でドルを買う動きが活発化してきており、この動きが出始めると為替は変化しやすいという経験則があります。直ぐに反転するというわけではありませんが、転換点は近い様に感じます。

 というわけで95円以上への値上がりは行き過ぎ水準として考えていこうと思っておりますが、原油も行き過ぎと思ってから5割近く値上がりしてしまいましたし、世界中が巻き込まれている相場だけに予測はかなり難しい状態ですから、常に余力を持った判断をして頂きたいと思います。

 残るは日経平均とNYダウについてなのですが、この件に関しては日を改めて書かせていただきたいと思いますが、いずれも目先としては行き過ぎの水準まで売られてきている様に感じております。どこまで行き過ぎるかは分かりませんので、どこを買っても大丈夫というわけではありませんが、ここで耐えてきたとするならば、今は現金化する場面ではないという風に思います。ただ、信用で耐えている場合は別です。はっきりとした底値が見えているわけではありませんし、更に行き過ぎる可能性は常に持たなくてはならないのです。

大混乱!?


 先週末の東京株式市場は暴落となりました。NYダウは木曜日の夜の相場で反発しておりましたので、これは週末の東京株式市場は目先の利食いチャンスと見ていたのですが、相場は寄りが天井で良いとこ無しで終わってしまいました。日経平均はバブル後の安値ギリギリまで売られ、大引け後のナイトセッションでは日経平均が7100円まで売られるという状態で、週末のNYダウは1000ドル以上安くなるのではないかという恐怖感を抱いた方も多くいらっしゃられたのではないでしょうか。

 私自身は金曜日の場の始まりから嫌な雰囲気を感じてましたので、木曜日に売りそこなった分を決済して様子を見る様にしておりました。予告通り週末は現金ポジションにしましたので、ナイトセッションでの急落を見ても何の恐怖も覚えませんでしたし、むしろ月曜日はどう買おうかという感覚でありました。

 相場全体を見ていると、とにかく弱気な意見が多く聞かれ、とても上に行きそうな気配はありません。私自身も上に行くようには思っておりませんが、状況を冷静に見て行くと基本的な悪材料は出尽くしている様に思うのです。世界はサブプライム問題が発端となって信用収縮が起こっていることを認識し、それに必要な対策も分かっている状態だと思うのです。

 問題はそれに対するお金がどれほどかかるかが分からないというか、分かっていても出せないというか、正にバブル崩壊当時の日本を見ている様な感じではあるのですが・・・。まあ、この辺りの事は後日レポート致しましょう。

 とにかく、出る可能性はあるにしても新たな悪材料が出たわけではなく、基本的には全てはサブプライム関連でありますし、これについての売りは既に良いところまで来ている様に思うのです。既に経済云々の領域を超え、単に恐怖心からの現金化の流れが止まらないというだけのことでありましょう。これを止められるのは政策だけということになるのですが、政策がこの下落を止める事に失敗すれば、それは完全に日本と同じような結果になると言えます。

 そう・・・回復に膨大な時間が必要となるのです・・・。

 問題発生国が大統領選挙の真っ最中である事が、実は一番大きな問題なのかも知れないという風にも思ったりするので、もしかすると大統領選挙が終わって次の体制になると相場も一転するかも!?しかし、大統領が変わったとしてもその運営はまだまだ先ですからね・・・。大混乱はまだまだ続くのかもしれません。

 ただ、メディア向けにも書きましたが、相場というのは行き過ぎるものですし、総悲観のなかから新しいものが生まれてくるのです。投資のヒントは山ほどありますから、今は苦しまない様なスタンスを取ってチャンスをつかみとれるようにして行くべきでありましょう。

 これだけ酷い相場なのに、私の注目している食品株はかなり堅調です!また、この売られたところを買って行きたいセクターについても解説して行きたい考えております。

最後にランキングのチェックを ⇒ 

無料メルマガでは限定記事を随時配信しています。

登録後すぐに送られてくる記事は「地獄の3丁目で見つけた答え」です。

よろしければ、登録してみてください。

読者数2万人以上のS氏の相場観の無料メルマガです。