暴落する原油 

 1バレル147ドルを付けた7月から3か月が経過し、昨日の取引での価格は66ドル台にまで下落した原油先物市場。高値から僅3か月で半値以下まで売られることとなったのですが、こんな状態になるという予測は全くできなかったのでしょうか。

 原油価格の上昇は需要が増しているからであって、投機資金の影響ではないとか、200ドルにも上昇する時が来るだとか、本当に好き勝手な情報が出されていたのですが、景気は減速もしくは後退という局面にあって需要が増しているわけもなく、どう考えたって投機資金が作り出している価格であろうということは、少なくともプロの目には明らかでありました。メディアで上昇を訴えているのは、おそらくは買い方の手先か、大量にカラ売りを入れたい筋の手先といったところでしょうか。少なくとも本気で200ドルになると考えていたとは思えません。本当にそう思っての発言であれば、もう二度とメディアには顔を出せないといったところでしょう。

 前にも書きましたが、明らかに高過ぎる価格が実体経済を圧迫し、夏までにこの高値を乗り切れずに廃業した方々のことを思うと、本当にいたたまれなくなります。1バレル100ドル以上の価格上昇分は政府が肩代わりし、今の様に100ドルを割ってきたらそこから肩代わり分を回収するという手法を取っていれば、かなりの方が職を失わずに済んだと思いますし、先行きを懸念して自殺してしまった方の命も救えたかも知れません。先行きを予測できないということは、何とも悲しいことでありましょうか。

 先日、原油価格の下落に対応するために減産するという発表がありましたが、減産したところで下落の速度を緩めるだけで、価格の反発にはならないと考えてよく、本当に価格の下落を止めるのには景気の回復が必要となりますから、必要な事は今までの価格高騰で儲けた分で欧米の銀行へ出資するなどして、経済の混乱を止める努力をするとか、もっと違った視点で物事を進めなくてはならないのではないでしょうか。価格が下がったから減産・・・小学生レベルの行動といっても良さそうです。

 更なる問題は、中東諸国がここまで原油価格が落ちることを計算しておらず、国家予算の組み方や開発の予算が狂い出していることにあります。儲けたお金をバリバリ投資に回してきたので、原油は下がるし株は下がるしで、かなり大変な状況になってきている様です。本来ならば欧米の銀行などに出資するなどして状況を打開すべきだったはずなのですが、ここまで下落されてはもはや打つ手なしなのかもしれません。

 ずいぶん前から書き続けてきましたが、1バレル100ドル超えの時点で行き過ぎだったのです。その反動はどこまで行くのでしょうか・・・。米の株価を基準と考えるならば、NYダウが2003年ごろの水準ですから、原油もその頃の価格とすると40ドル割れまで行ってもなんら不思議ではないといったところでしょうか。まあ、安値は分かりませんが、ここ30年以内に100ドルを超えるようなことは無いのではという感じはしております。

嫌な場面だから・・・

 バーナンキ議長が財政出動による追加の景気刺激策を指示し、どういうわけかそれを好感して上昇した株式市場で下が、結局はその時の水準以上に売られてしまう結果となりました。FRBとしてはやる事はやったので、後は政府が何とかしてくれという風にしか見えてませんでしたから、こんな動きになって当然と言えば当然であり別に驚きもしないのですが、上げ始めたところで出動してしまった方にとってはかなり苦しい局面となりそうであります。

 昨日も書いている通り、どこが底は分かりませんし、明日は週末ですので絶対に持ち越したくないタイミングではあるのですが、日経平均で8000円を割るような局面があれば、目先はとりあえず買えるのではないかという感触は持っております。ただし、局面が局面だけに思い切った勝負はできず、あくまでも明日の大引けまでの勝負という感じで考えております。

 そして、裏の取れている銘柄のカラ売りをしていた分が、結構いい感じの利益になってきております。カラ売りは苦手なのですが、やはりこういう相場では保険的な役割も果たしますし、カラ売りは重要ということになりそうです。ただ、この銘柄は倒産するというわけではありませんので、ある程度値下がりしたら利食いしてしまうようにする予定です。1000割れ位まではあるだろうという感じは持っておりますが、何せカラ売りは苦手ですからね・・・。誰が一番利食い幅が大きくなるかといったところでしょうか。

 辛い局面ではありますが、辛いと感じた時が真のチャンスであります。少なくともこのブログを読んでいる方にとっては、この様な局面は予想の範囲内のはずで、辛いと感じない方の方が多いのかも知れませんが、一般的にはこの状況はかなりきついはずです。NYがこれだけ下げた朝にワクワクしていられるようになったら、一歩前に進んだ投資家に慣れているという感じではないでしょうか。

 普通ならば私もワクワクな感じのはずなのですが、こうして毎日自分の考えを書いて行くというのは、ワクワク以上にドキドキが大きくなってしまいます。毎日読んで頂いている読者の方なら分かっていただけると思うのですが、相場の予測が外れようが、どんな批判をされようが誤字脱字や、誤解を生みそうな文脈の訂正以外は絶対にしていないのです。時々こんな事はもうやめてしまおうかとも思ったりもするのですが、メンバーの方からお礼のメールをいただいたりすると、やっぱり続けていこうと励まされたりするのです。何より読者からのメールが一番うれしくて続けているような感じです。皆様から必要とされている限りは続けていこうと思っておりますので、これからも応援の程よろしくお願いいたします。

 今を乗り越えれば、きっと素晴らしい相場が待っているはずなのです!

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